PILOTの万年筆用コンバーターであるCON-40。
CON-50とCON-20が廃番になってこれに置き換えられたわけですが・・・。
評判悪いんですよ。
ただでさえ小さいのに、無駄に空気が入るのでインクの量が入りません。
吸っても吸っても半分くらいしか入らないのがイライラするので嫌われているわけです。
とは言え、実はこの少ししか入っていない量が規定の0.4mlで、メーカー側の想定通りなのだそうな。
まさに「仕様です」って事ですね。
まあ仕様だろうが何だろうが少ない事には変わりないわけで、少ないとその分吸入一回の筆記距離が短くなります。
また早く無くなるので何度も吸入しなければならず、吸入回数が増えるとティッシュに無駄に吸わせる量も多くなって、そのコストもチリツモでバカになりません。
メーカーとしては早くインクを浪費してどんどん買い替えてくれって事なんでしょうけど。
カクノの新型のように上位版のCON-70が使えるモデルはまだ良いのですが、大人気のコクーンや私の愛用するキャップレスなどはCON-70が使えず、どうしてもCON-40を使わなければなりません。
するとそれらの万年筆のユーザーはいかにこのCON-40に多く吸わせるかに心血を注ぐようになります。
だがしかし、何故かその方法のまともな情報がネットで検索しても出てきません。
例えば一番簡単に見つかるのは、小日向京さんのコンバーターを首軸から外して直接インク瓶に突っ込んで吸い上げる方法。
いやそれ面倒だし手も汚れるでしょ。
他には、コンバーターにスポイトで注入なんて裏技もあったり。
いやいやいや。
スポイト使うならコンバーターじゃなくても良いでしょ。
そこらの空きカートリッジの方が手軽で量も沢山入ります。
・・・。
CON-40にインクを満タンに入れるのって、門外不出の秘伝の奥義か何かなんですかね。
根気よく探せばヒントみたいなものは見つかるので、それらの情報をかき集めて試行錯誤したら、とうとう技が完成しました。
「CON-40でインクを満タンに入れる方法」
首軸からコンバーターを外す必要もなく、万年筆以外に特別な器具も必要なく、普通にインクを吸い上げる手順にちょっと一工夫するだけの手軽さでCON-40をほぼ満タンに出来ます。
というわけで今回は、このCON-40にインクを満タンに入れる方法を公開してしまいます。
1,
まず、CON-40を使って普通にインクを吸入します。
何度やっても少ししか入りませんよね?
でもこれが規定の0.4mlだそうです。
2,
ここからが一工夫。
その状態からピストンを半分くらい戻します。
この戻す量が結構重要なのですが、どれくらい戻せば良いかは何度も試してコツを掴むしかありません。
とりあえず「半分」だけ戻しておきましょう。
3,
次にインクからペンを抜き、首軸やペン芯付近についている余分なインクはボトルの淵でよく落として、ニブが上になるようにひっくり返します。
この段階ではインクがコンバーター内に落ちてこないかも知れませんが、まだ気にする必要はありません。
そのまま次に進みます。
4,
吸引する方向につまみを回して、一旦空気を吸い込みます。
空気と一緒に吸い込んでいたインクも下に落ちてくると思います。
この行程はペン芯に残っているインクを吸い込んで気道を確保するためです。
なのでそこにまだインクが詰まっている感じがしたら、何度も空気を吸ったり吐いたりさせて通りを良くしておきましょう。
5,
気道を確保したら、今度はつまみを逆方向にゆっくり回してピストンを戻します。
ペン芯を良く見ていると、中からインクが出てきて溢れそうになるので、その直前で止めましょう。
2,のピストンを戻す行程で戻した量が多すぎる場合は、残ったインクの量が少なめで全部回しても溢れて来ないかも知れません。
そうなると少し空気が残った状態になります。
その場合は1,に戻って最初からやり直しても良いですし、それはそれで普段よりも多くは入れられるので、次回からまた調整すればいいやとポジティブに考えて次の行程に進むのも自由です。
6,
これで、無駄に空気が入っていた場所にインクが詰まった状態になります。
後はそのままペンをインクボトルに戻して、もう一回普通に吸い上げれば完成。
このメソッドでのコツは、2,で半分戻し、4,で気道確保する事です。
恐らく、一旦逆さにしてコンバーター内の空気を押し出せば良いんだなって事は誰でも想像がつくと思います。
しかしそれを目一杯まで吸ってから逆さにして押し出そうとすると、空気より先にペン芯に溜まっていたインクが押し出されて溢れてしまうことでしょう。
そこでまずは空気を吸ってペン芯内部のインクを引き込み空気の通り道を作ること。そのためにはコンバーターのピストンを半分戻しておいて吸入するマージンを作っておくこと。
そんな2段構えのテクニックがこのメソッドのキモとなっています。
自分はなかなかインクを吸わないCON-40に馴染めなくて、無意識のうちにパイロット製万年筆を敬遠してしまっていたのですが、この方法を習得してからは普通に使おうと思うようになりました。
・・・すみません。思っただけです。
CON-50とCON-20が廃番になってこれに置き換えられたわけですが・・・。
評判悪いんですよ。
ただでさえ小さいのに、無駄に空気が入るのでインクの量が入りません。
吸っても吸っても半分くらいしか入らないのがイライラするので嫌われているわけです。
とは言え、実はこの少ししか入っていない量が規定の0.4mlで、メーカー側の想定通りなのだそうな。
まさに「仕様です」って事ですね。
まあ仕様だろうが何だろうが少ない事には変わりないわけで、少ないとその分吸入一回の筆記距離が短くなります。
また早く無くなるので何度も吸入しなければならず、吸入回数が増えるとティッシュに無駄に吸わせる量も多くなって、そのコストもチリツモでバカになりません。
メーカーとしては早くインクを浪費してどんどん買い替えてくれって事なんでしょうけど。
カクノの新型のように上位版のCON-70が使えるモデルはまだ良いのですが、大人気のコクーンや私の愛用するキャップレスなどはCON-70が使えず、どうしてもCON-40を使わなければなりません。
するとそれらの万年筆のユーザーはいかにこのCON-40に多く吸わせるかに心血を注ぐようになります。
だがしかし、何故かその方法のまともな情報がネットで検索しても出てきません。
例えば一番簡単に見つかるのは、小日向京さんのコンバーターを首軸から外して直接インク瓶に突っ込んで吸い上げる方法。
いやそれ面倒だし手も汚れるでしょ。
他には、コンバーターにスポイトで注入なんて裏技もあったり。
いやいやいや。
スポイト使うならコンバーターじゃなくても良いでしょ。
そこらの空きカートリッジの方が手軽で量も沢山入ります。
・・・。
CON-40にインクを満タンに入れるのって、門外不出の秘伝の奥義か何かなんですかね。
根気よく探せばヒントみたいなものは見つかるので、それらの情報をかき集めて試行錯誤したら、とうとう技が完成しました。
「CON-40でインクを満タンに入れる方法」
首軸からコンバーターを外す必要もなく、万年筆以外に特別な器具も必要なく、普通にインクを吸い上げる手順にちょっと一工夫するだけの手軽さでCON-40をほぼ満タンに出来ます。
というわけで今回は、このCON-40にインクを満タンに入れる方法を公開してしまいます。
1,
まず、CON-40を使って普通にインクを吸入します。
何度やっても少ししか入りませんよね?
でもこれが規定の0.4mlだそうです。
2,
ここからが一工夫。
その状態からピストンを半分くらい戻します。
この戻す量が結構重要なのですが、どれくらい戻せば良いかは何度も試してコツを掴むしかありません。
とりあえず「半分」だけ戻しておきましょう。
3,
次にインクからペンを抜き、首軸やペン芯付近についている余分なインクはボトルの淵でよく落として、ニブが上になるようにひっくり返します。
この段階ではインクがコンバーター内に落ちてこないかも知れませんが、まだ気にする必要はありません。
そのまま次に進みます。
4,
吸引する方向につまみを回して、一旦空気を吸い込みます。
空気と一緒に吸い込んでいたインクも下に落ちてくると思います。
この行程はペン芯に残っているインクを吸い込んで気道を確保するためです。
なのでそこにまだインクが詰まっている感じがしたら、何度も空気を吸ったり吐いたりさせて通りを良くしておきましょう。
5,
気道を確保したら、今度はつまみを逆方向にゆっくり回してピストンを戻します。
ペン芯を良く見ていると、中からインクが出てきて溢れそうになるので、その直前で止めましょう。
2,のピストンを戻す行程で戻した量が多すぎる場合は、残ったインクの量が少なめで全部回しても溢れて来ないかも知れません。
そうなると少し空気が残った状態になります。
その場合は1,に戻って最初からやり直しても良いですし、それはそれで普段よりも多くは入れられるので、次回からまた調整すればいいやとポジティブに考えて次の行程に進むのも自由です。
6,
これで、無駄に空気が入っていた場所にインクが詰まった状態になります。
後はそのままペンをインクボトルに戻して、もう一回普通に吸い上げれば完成。
正規の手順で吸ったのではありえない程インクを多く吸うことが出来ました。
このメソッドでのコツは、2,で半分戻し、4,で気道確保する事です。
恐らく、一旦逆さにしてコンバーター内の空気を押し出せば良いんだなって事は誰でも想像がつくと思います。
しかしそれを目一杯まで吸ってから逆さにして押し出そうとすると、空気より先にペン芯に溜まっていたインクが押し出されて溢れてしまうことでしょう。
そこでまずは空気を吸ってペン芯内部のインクを引き込み空気の通り道を作ること。そのためにはコンバーターのピストンを半分戻しておいて吸入するマージンを作っておくこと。
そんな2段構えのテクニックがこのメソッドのキモとなっています。
自分はなかなかインクを吸わないCON-40に馴染めなくて、無意識のうちにパイロット製万年筆を敬遠してしまっていたのですが、この方法を習得してからは普通に使おうと思うようになりました。
・・・すみません。思っただけです。
一応、免責出しておきますね。
今回紹介した方法は、メーカーの設定した上限量を超えて吸入させるものです。
これに起因する何らかの不具合が起こる可能性が全く無いとは言い切れません。
もし試してみたとしても、私は一切の責任を負いません。
なので、やってみる場合は全て自己責任でお願いします。
コメント
コメント一覧 (19)
しかし、どうしてこんなに吸わない仕様にしてあるんでしょうねぇ。まったく。おっしゃる通り、メーカー側の都合としか思えませんねぇ。
この方法は溢れないように気をつける以外はそう難しくは無いので是非w
詳しく説明するために画像とか細かく分割しちゃいましたけど、慣れたらほんの1分少々でやれちゃう流れなんですよ。
自分も最初の頃は溢れても良いように首軸にティッシュを巻きながらやってたのですが、最近は巻かずにそのままやっちゃってます。
毎回この空気の隙間が気になっており、con-70を買おうか迷っていました。
ところで、カクノのせいかもしれませんが
カートリッジでは十分にインクが出るのにこちらのコンバーターだとインクフローが悪く薄いことがあります。
2本カクノ持っていますが同じです。何かご存知でしたらお教えいただけたら幸いです_(..)_
ひとつ気になったのが、手順2.でインクを瓶に戻している部分です。
インク補充の際にペン先やコンバータを洗浄している場合は大して問題ないかもですが、継ぎ足している場合はちょっと抵抗がありますね…
結局は「自己責任」な話ですし、軽い疑問程度なので騒ぐほどのことではないと思いますが(笑)
皆さんはどうお考えでしょうか?
コンバーターのせいで、パイロット万年筆は選ばず、その他のプラチナやセーラーなどの万年筆を買う事にしています。
他のメーカーでは、こんなに量が入らないポンコツコンバーターはありません。是非、パイロットのメーカーは 沢山量が入る まともなコンバーターを売って欲しいです!
とりあえず私の感覚だけでお答えします(笑)
2でインクに戻しているのは、1で吸った分です。
継ぎ足しでの古いインクは1でコンバーターのピストン内部に移動しているので、2で半分だけ戻したときにはボトルに戻らないと考えています。
厳密には少量は混ざり合って、ちょっとだけ戻っているのでしょうけれど、それを気にしだしたら普通に補充する際もペン先に残っている古いインクがボトルに突っ込まれるので、それとあまり変わらないんじゃないかなと。
カクノではないのですが、コンバーターの中にプラの埃が入ってる製品に出くわした事があります。
もしそれをそのまま万年筆に挿して使っていたら、埃がペン芯に詰まってインクフローが悪くなってたんじゃないかと想像します。
似たような事がそちらのコンバーターでも起こっていたって可能性はないですかね?
結構前に書いた記事ですが、いまだに皆さんのお役に立てているようで何よりです。
でもね、買うから作り続けるのです。
誰も買わなければ、改良されるか、廃盤になるか、淘汰されます。
消費者の責任も半分あります。
それは確かにその通りなのですが、ただ現状としてCON-40を使わなければならないのです。
パイロットの現行のコンバーターはCON-40とCON-70しか無く、売れ筋であるキャップレスシリーズなどにはその内のCON-40しか入りません。
互換性のある代替製品があれば「CON-40を使わない」という選択も可能なのですが、現状ではそれは不可能なんですよね。
コンバーターは消耗品なのでいずれ買い換えなければいけませんし。
何かの裏をかいてやった気がして(笑)痛快です。
おかげさまでたっぷりインクは入れられたのでしばらく先の話になりそうですが、早くも次の補充が楽しみなぐらいです。
成功おめでとうございますw
拙い記事ですがお役に立てたようで何よりです。
まさに「半分戻す」の工程を思いつかないためにうまくいっておりませんでした。痒い所に手が届く、素晴らしい記事でした。
こちらこそ楽しんでいただけて幸いです。
まさにその「半分戻す」を思いついた時に、それが大成功で感動で興奮したのを覚えていますw
コメントありがとうございます!
少しでも参考になれたのなら幸いです。
それにしても、インクがあふれてエウレカとはかなりIQ高いジョークですね。ちょっと感動しましたw
楽しんでいただけたなら幸いです!
今後ともご贔屓にw