今回はOHTO祭りをやる予定でしたが、どうも自分OHTOが好きすぎるのか、ネタがまとめきれていません。
 申し訳ないけどOHTO先生には次回に移っていただいて、今回は軽くこないだ買ったボールペンの話。
 以前に「もうボールペンは買わない」って書いておきながら、かなり買ってますね。
 実は発売前のペンを予約注文してたりするし。
 自分が文房具を予約するまでのマニアになるとは思わんかった。

 今回のブツはこれ。

シェーファー VFM ラディカルレッド
VFM

 日本では高級ブランドとして有名なシェーファーの、廉価モデル油性ボールペンです。
 定価で1500円の所を、ふらっと立ち寄った文具店で特売580円でした。
 高級輸入ペンが特売ってそんな奇跡もあるんですね。
 私はシェーファーの名前は知っててもあまり興味がなかったのでVFMというモデルの存在すら知らなかったのだけど、この値段を見てつい買ってしまいましたよ。

 見た目はなかなかカッコカワイイ奴ですね。
 かなりの多色展開してるようですが、5色くらいしか売れ残ってない中で一番気に入ったのがこれでした。
 後で公式サイト見たらやっぱり全色の中でも一番の好みはこれかなぁ。いやくれるなら全部欲しいけども。
 サイズやフォルムはまんまパーカーのIMで、IMでは気になってたグリップ付近のリングの段差が無いので凄く持ちやすいです。
VFMとIMの比較
 パーカーのアイコンはアロークリップだけど、シェーファーのアイコンであるホワイトドットはキュートよね。
 クリップの形を見てパーカーだって分かる人は多いと思うけど、クリップのドットを見てシェーファーだって分かる人はどんだけいるんでしょ?

 持った感じは、適度な重さがあって重心バランスも悪くありません。
 ただ、何というか中身がスッカスカな印象があるんですよね。
 別に軽いわけじゃ無いのに、手触りも金属製の心地よい重厚感なのに、金属リフィルが中でチャラチャラ言うせいか妙に空洞感があって妙に安っぽい。
 言うなればこう・・・アメリカンな感じ。
 アメ車というものを日本車やドイツ車に比べて受ける印象をそのままペンにしたらこうなりましたみたいな。
 さすがシェーファー。アメリカ製なだけあるわー。

 書き心地は・・・。
 もう「ザ・海外製旧油性!」って感じ。
 重い!出ない!掠れる!と一昔前の油性ボールペンのイメージそのものです。
 ジェットストリームなどの低粘度新油性が当たり前となった今では逆に珍しくてノスタルジックなんだけど、実用としては使いもんになんないわね。
 で、定番の改造ネタ探しにググりまくってると、どうやらセーラーの0300というリフィルが元シェーファーのOEMだった関係で無改造で換装できるそうな。
 公式ページには0300は低粘度などの新型インクだとは書いてないのだけど、巷の評価では国産なだけあってデフォルトよりは遥かに良いらしい。
 なるほど。安くリフィル交換できるなら覚えておこう。
 と、もうしばらく調べてると、更に驚きの情報が。
 なんとシェーファーの中でもVFMだけカランダッシュのゴリアット芯が無改造で入るとな。
 本来ならシェーファーリフィルの方のペン先がわずかに細いのでゴリアットは詰まって入らないのだけど、何故かVFMには入るらしい。
 ならば早速やってみよう。
ゴリアット in VFM
 入ったし。
 デフォルトでペン先カチャカチャ問題が酷かったのは、こうやってゴリアットを入れる為だったのね。
 でもゴリアット入れてもまだ少しカチャカチャ言うんですけど?

 いやこれはお買い得ですよ。
 ランニングコストを安く抑えたいならセーラーを入れれば良いし、最高の書き心地が欲しいならゴリアットを入れれば良い。
 セーラーは国産だから品質は折り紙つきだし、ゴリアットはジェットストリームを超える海外油性インク2強のうちの一つです。
 ちなみにもう一方はイージーフローね。パーカー互換だけど。
 ペン先や軸内部でカチャカチャ言うのが難点だけれども、そんなのいくらでも改造で対処できるし。
 カランダッシュの849はオシャレだけど人によっては細すぎたり短すぎたりといった評価もあるので、そんな人でも文句を言わせない持ちやすさの軸でゴリアットが使えるのは面白すぎます。


 私はね、ペンに興味を持つようになったけど、高級ペンにはあまり興味がないのですよ。
 そもそもそんな高級なペンを持って似合うほどの高級な人間でもないですから。
 でも安っぽいペンを持っててその人間性まで安っぽく見られるのは好きじゃないという困った文房具マニアではあります。
 ですから、このVFMや以前のパーカーIMのように、高級ブランドの廉価モデルってのが一番納得のいく落とし所ではないかと思うんですよね。
 知らない人でも名前は聞いたことのあるブランド名で「おっ?」と思ってもらえるし、知ってる人が見ても分不相応とは思われないランクだし。
 逆に一般大衆向けメーカーの高級ラインってのもあまり惹かれないのよね。
 メーカー名だけで高そうに思われないのに実際は本当に高いなんて何の意味があるのかと。

 その点OHTOは特異ですよね。
 それほどメジャーではないメーカーで高級そうに見えるのに値段は安い。
 こりゃハマらない方がおかしいってばよ。

 ・・・早いとこ次回のネタ纏めないとにゃー。