Miki's mental world Blog edition

自作曲の一覧はこちらから → 3行ライナーノーツ

2009年09月

セカイカメラが公開されて秋葉原で歴史的事件発生?

 ARやTwitterを中心に、リアルとバーチャルで新しい世界が構築されはじめているんだなぁ。
 パソコン通信が下火になりはじめ、インターネットがまだ珍しい頃からこういう世界に関わっているけれど、また新しい波が来てる実感をひしひしと感じますな。

 現実世界と切り離されて構築された「仮想現実」という空間は、既にその遙か以前にニューロマンサーで物語に描かれていたけれども、現実世界と仮想空間という別次元をレイヤーとして重ね合わせる「拡張現実」という技術は、どの物語で描かれていたのかな。
 私が思うに、これって最近のSFよりも遙か昔、近代的な魔術師たちが言うところの「アストラル空間」と似たような概念だと思うんだ。
 まあ思うだけだけども。
 魔術師達は自分の脳内で現実世界とアストラル世界をレイヤーさせていたけれども、拡張現実という技術は機械で現実世界と仮想世界をレイヤーさせる。

 難しい話は抜きにして、私も一応セカイカメラ落としましたよ。
 初日に速攻でやったせいか、全然タグが見えなくて、すぐに使わなくなったけど。
 ある程度世界が構築されてからまた入ってみようかな。

Miku1Miku2

 iPhoneに初音ミクが登場するAppはいくつかあるけど、これ知ってる人は少ないんじゃないかなぁ。
 ・・・と、このAppが何なのかという謎はそのまま放置するとして、最近よく遊ぶiPhoneゲームの話題でも。
続きを読む

 こんなものを買った。

BEHRINGER MX400 MICROMIX
バックアップも完璧

 見ての通りポケットサイズの4chミキサーですな。いや、厚みがあるからポケットには入らないか。
 またもやハードオフのジャンクで525円。
 ミキサーはいくらあっても困らないので、コンパクトなこれは何かに使えるだろうと何も考えずに購入。
 帰ってからよく見ると、パッシブミキサーかと思ったらこれアクティブじゃん。
 付属の筈の電源アダプタが付いてないからジャンクだったのね。

 まあアダプタなんて適当に合うヤツ探せばいくらでもあるだろうからいいとしても、これってモノラルミキサーだし。
 あー・・・モノラルって意外と使い途ないんだよなぁ。
 私はシンセ弾きなのだけど、シンセは大抵ステレオだ。
 ボーカルやギターベースあたりはモノラル出力だけども、レコーディング時に定位を調整するなら混ぜたらアカン。
 ウチの環境で活躍することってまず無さそう。

 内部の出力だけ配線変えて、4in2chのステレオ仕様にしちゃおうかしらん。
 なんかオペアンプで4580が乗ってるようなので、基盤を作り替えてヘッドホンアンプにしてしまうという荒技も面白いかも。
 ・・・そんなことが自分で考えられるようになったってのは凄い進歩だと思う。
 これでも1ヶ月前には電子工作の知識なんて全く無かったのですよ。

 新しいHPAを作る前に、今の74HCU04アンプを作り直したくなってきたのでした。
 74HCU04はせっかく単電源なのだから、これを生かした拡張が出来るように、単電源バージョンが欲しいなと。
 そうすれば電源を選ばないオールラウンダーなHPAが出来上がります。
 いや、そもそも今のを正負電源化した時点で何か間違っていたのかも?

 また、ぶっちゃけて言うと音の印象はiPod直の音とほとんど変わりません。
 ただ単に駆動力が違うだけなので、音の彫りが違うだけ。
 つまり大きく出る音と小さく出る音がくっきりと分離しているというだけです。
 上手く表現できないけど、iPod直では音圧が平坦になって同じ音量でもやかましく聞こえるのに対し、ウチの74HCU04×4石アンプでは大きく鳴る音だけが大きく聞こえると。
 低音や高音が部分的に強調されるわけではないので、華やかさなどとは一切無縁です。逆に落ち着いて聞こえるくらい。
 音に色や艶を付加するわけではないってことね。

 ならばそういった色や艶を付ける回路を組み込んだら面白くね?
 元の素材が素直ならば、お化粧のノリが良く映えるはず。
 ってわけで、トーンコントロール回路の勉強を始めたのでした。

 トーンコントロール回路にはいくつかの型があって、まず最初に目に付いたのがCR型。
 その名の通りコンデンサと抵抗で作るのでお手軽っぽいのだけど、どうやらインピーダンスの制限が結構きついっぽい。
 ならばNF型でどうだ?
 ・・・74HCU04には負帰還なんかねー!
 NF型はオペアンプで作った時のためにとっとこうか。
 てゆかそれならトーンコントロール付けるよりソケットでオペアンプ自体を換装した方がずっとスマートだ。
 音に色や艶を付けたいというのが最終目的なのだから、トーンコントロールで無理に弄るより、色や艶の付いたオペアンプを使うのが一番ロスが少ない。

 とりあえず、現段階での構成を回路図に起こしてみたり。
 ちょっと凝った改造をするなら回路図があった方が便利だし。
 回路図なんて作るの生まれて初めてなので、多分どこか間違ってるんだろうけど、自分が見てわかればいいやってことで。

回路図

 改めて見ると、ものすごくシンプルなくせにやたらと面積取る回路なのね。
 ロジックICというスマートなテクノロジーを使いながら、結局は数で押す力技になっているという、なんだか私好みの構成なんだなぁ。
 インバータ一つ一つの線は細いけれども、それがたくさん集まることによって力強さが生まれてくる。
 よし、このHPAは細マッチョアンプと命名しよう。

Liebe Ist Fur Alle Da / Rammstein

 公式ページでたまーにしか情報が出て来なかったけど、ずっと制作中ではあったRammsteinの新譜が完成していたようです。
 前作のアルバム発売からツアー後に1年間の休暇を取り、アルバム作成に更に1年以上かけたわけで、待ちくたびれましたわよ。
 そんでシングルカット第一弾が・・・何てこと!?

 曲名からして、捻って本来の意味の方じゃなくド直球で俗語の方。
 そしてPVが・・・。
 普通PVって販売促進のためにあるので、危険さを売りにしてるバンドでも、危ない所ギリギリを攻めてもセーフなポジションで作るもんでしょ?
 なのにRammったら、完全にアウトですよこれ。セーフ側に寄せようともしていない。
 前のMann Gegen Mannでも危ない部分はギリギリ見せない作りだったのに、今回は隠す素振りすらなく開けっぴろげ。

 前作で日本のプロモーターとゴタゴタがあったのか、もう日本で売る気全くないのね。
 このPV、他の国では制限がかかってもメディアに乗ることは出来るだろうけど、日本では法律でアウトです。
 アルバムの方で何かおかしなことしないといいなぁ。
 日本盤が出なくても輸入盤で買うから別に構わないけど、税関で引っかかって輸入禁止になったらどうしようもないもの。

 作る所までは行ってないのだけど、自作HPAの熱がまだくすぶり続けてます。
 まあ、元々3台は作るっていう予定でパーツとか多めに買ってるわけだしね。
 でも私のヘッドホンアンプを作る理由が、iPodでは駆動しきれない大型のヘッドホンを鳴らすっていうだけが目的なので、一般的な「良い音で音楽を聴きたい」というのからはちょっと外れているのかも。
 良い音とはなんぞや?っていう、オーディオマニアの永遠の謎をテーマにすると話が終わらなくなるので、それは又の機会に。

 んで次回作は普通にオペアンプで作る事だけは決定済み。
 そしてケースは前回と同じくダイソーのカードケースにしようかと。
 これが見た目の質感や手に持った感触、大きさや重さに至るまで、ポータブルとしては完璧なサイズなのよね。
 それこそポータブルの代名詞である「カードサイズ」そのものなわけですから。
 そんな構成で考えると、使えるオペアンプは限られてくるわけです。

 まずこのケースに電池を入れるとすると、せいぜい単四電池くらいしか入りません。
 9Vの006Pは入らないし、ボタン電池を敷き詰めるのはランニングコスト的にちょっと無理があるかと。
 ランニングコストが最高なのはやっぱりエネループだけども、電圧が1.2Vしかなく、これを2本入れたとしても2.4V。
 常に満充電で使えるわけではないので、連続使用である程度降下して2.0Vくらいでも充分に駆動出来るようなオペアンプを探さなければならない。
 そんな都合の良いオペアンプが・・・あることはあるのだけど非常に少なく、オーディオ用に使えるとは限らないのね。
 じゃあ4本にして4.0Vちょいくらいでどうだ?となれば少しは選択範囲が広がるのだけど、電池に取られるスペースが増えれば、相対的に回路に割けるスペースが減るわけで、せいぜいChuMoy程度しか入らないなんてことになったり。

 ならばエネループ2本のまま昇圧回路組み込んだらどうだ?
 ・・・それ自体がなんかノイズ元になりそう。
 そのノイズ対策にわざわざスペースを割くくらいなら、素直に電池増やした方がスマートなわけで。
 リチウムイオンやリチウムポリマーなら電圧やスペースの問題が一挙に解決できそうだけど、安全性や入手性を考えると今はまだ自作機器で気軽に使えるものじゃなさそう。

 根本的な解決作としては、006Pが入るカードケースを探すしかないか?
 いや、それは既に見つけたのですよ。セリアに売ってる。
 ただ材質が半透明なプラスチック製で、面白味のない四角四面な形なので、手に持った感触がどうもイマイチ。
 シールド効果を狙うなら金属製の方がいいよね。
 ・・・ってのも実は見つけてあったり。
 ただそっちは厚すぎてポケットに入らない。
 あー、単三エネループ8本敷き詰めて、やたらパワフルヘビー級なアンプってネタも面白そうだな。
 とか脱線し始めると止まらなくなるので、今はまだポータブルを貫いておかないと。

 というわけで次回作の構想だけは色々と考えてます。
 まあオペアンプ一発のChuMoyよりは凝ったものを作ろうと思ってるのだけど、私の性格からして普通の物は作らないでしょね。
 んー、色々な人が自作HPAにハマルのわかるわー。
 作ってる時だけでなく、こう色々と構成を考えて設計するのも楽しいし、それがちゃんと形になって機能するのも楽しい。
 そして出来上がったものは、市場で数万円もするものと同等、あるいはそれ以上の質の良さ。
 数百円から、工具を揃えても数千円から始められて、上を見たらいくらでもお金をかけられる。
 大人の趣味としては最適ですよこれ。

 もしこれを見てる人で、ヘッドホンアンプを自作してみたいなーと思う方がいらっしゃるなら、何はともあれやってみることをオススメします。
 適当に「ヘッドホンアンプ 自作」あたりでググってみて、目に付いたページをいくつか読んでみれば作り方はすぐに分かります。
 その時点で意味の分からない単語が出てきたら、すぐさまググってみるとまた理解が深まります。
 それでどうしても意味が分からない単語があっても、最初のウチはスルーでOK。
 作ってみるだけなら、実体配線図があれば初心者には分かり易いけど、回路図から基板実装のイメージが掴める程度に学習するのはそう難しくはありません。
 そもそもヘッドホンアンプ程度の規模の電子工作は初心者向けらしく、全く何も知識や経験が無かった私が一ヶ月もかからずに、回路図が読めて組み上げられる程度には成長したのですから。

 あーでも、電子部品を通販で買うのは、送料や手数料が嵩むので大変ですわ。
 一つのサイトだけで賄えるなら、自分で行く場合の交通費を考えればまだ良いのだけど、店によって品揃えが違うので、複数の店舗をまたがって買おうとするとロスがバカにならない。
 パーツ自体の値段は高くても数百円なので、送料だけで高級品が買えたりする金額になるのはどうにも。
 どっかに、複数店舗を廻ってまとめて定形外郵便で送ってくれる、電子部品専門の購入代行サービスってないかしら?

 情報としてはものすごく遅まきなんだけど、自分が見たのはついさっきなんで、知ってる人は温かい目でお願いします。
 私は今は日本の音楽を全く聴かなくなったので、日本の音楽シーンの情報は全くチェックしていなかったのですよ。

デッドエンド復活!

 ええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

 Dead Endというのは80年代に活躍した日本のメタルバンドです。
 活躍と言っても、テレビなどでの露出は数えるほどしかなかったと思うので、それこそ知る人ぞ知るバンドだったのかも知れません。
 それなのにも関わらず、てゆかそれだからこそかな?ものすごくハマってしまって、熱くのめり込んだものでした。
 同時期に活躍したメタルバンドとしてはX Japanがいるのだけど、実力はDead Endの方が遙かに上だったと思います。
 X Japanのファンはミーハーな女の子がメインだったのに対して、Dead Endのファンは大抵バンド経験者。
 当時のインディーズシーンはどれだけDead Endのクローンバンドで溢れかえっていたことか。
 ライブハウスに行っても、友人達のお子様バンドは丸コピーし、自分からはすごく大人に見えたバンドまでみんなDead Endライクな曲をやってたものです。
 仲間内では一番上手なヤツでも、大人と同じ土俵に立っちゃうとやっぱり大したことないなぁとか思ったりね。

 そんなDead Endが解散してから、たった今までその存在を忘れ去っていました。
 なんでこんなきれいさっぱり記憶から消えていたんだろう?
 あれだけ大好きで、熱中して、自分の音楽形成に多大な影響を与えたはずのバンドなのに。
 後にメイデンやオジーなどの本物のメタルに興味が移ってしまったためか、それとも記憶から消し去ってしまいたい何らかの嫌な思い出に絡むのか。
 なんかDead Endの過去作が再発されてるようで、懐メロ的な感覚でちょっと欲しいんだけど、もし当時の嫌な思い出まで復活したらちょっとやだなぁ。
 てゆか本人たちも結構なお歳ですよね?

 てことで前日の自作HPAをずっと使ってるわけです。
 懸念してた電池の持ちは、ほぼ一日経った現時点でも切れる気配は無し。
 まあ丸一日オンにしっぱなしってわけでもないけど、通常運用の範囲でなら1日くらいは軽く持つってことかな?
 それに加えてウチのは予備電池が内蔵できますから。
 特に電源に困ることはなさそう。

 石4つのパラってことで、発熱も実は心配だったのだけど、これも特に問題はないようです。
 ちょっと不思議なのが、これ電源を入れて何もしていない状態だとほんのり温まる程度に発熱するのね。
 音を流して駆動させてる状態だと発熱しないの。
 これって駆動させるためのパワーを熱として無駄に放出しない、効率の良いアンプってことなんでしょかね?
 待機状態の発熱にしても、もう少し暖かかったら、カイロとしてこれからの季節で役に立ったのに。
 回路で懐炉。
 うまいこと言ったつもりか。

 アンプとして肝心の音質は、やっぱり生真面目で硬い音。
「素直で原音に忠実」と言えば聞こえは良いけど、やっぱり面白味に欠ける。
 でもこのパッキパキに硬い音は、逆にある意味面白いかも。
 iPod直の駆動力が足りない音が角材のような硬さだとしたら、このHPAの音は鉄骨のような硬さ。
 決して刃物のような鋭さではないの。
 オーディオの分野であまり抽象的な表現はしたくないのだけど、どう言って良いのかもわかんないやね。
 また、音に色も味もつけないってことは、モニタ的な用途には向いてるかも知れない。
 別にDTM用に限定しなくとも、ヘッドホンやイヤホンの方に付いてる色を楽しむのにも使えるってことだし。

 つまり「音色」より「駆動力」勝負なHPAなのだけど、色々なヘッドホンやイヤホンを試してみて、結構面白いことがわかりましたよ。
 まず、100均で買った超安物のイヤホンがそれなりに聴ける音になること。
 安物故に効率が悪いドライバを使ってるのだろうけど、それをこのHPAの駆動力で無理矢理駆動することによって、ポテンシャルがMaxまで発揮されたのでしょう。
 まあそれでも所詮は100均イヤホンなんだけどね。
 それから、ATH-PRO5とSH-HP08(GENOホン)のランクが変わった。
 このHPAを使うなら、SH-HP08の方が良く聴けるかも。
 HPAが素直な音を充分な駆動力で出すと、PRO5は良くも悪くもモニタヘッドホンなので、自身の限界まで浮き彫りにしてしまい、それがちょっと気になる感じ。
 それに対してGENOホンでは、充分な駆動力でまともに鳴らしつつ、限界は上手く誤魔化して聴きやすい音にしてるの。
 ポータブル用に作ったHPAなので、どちらかというとポータブル向けなGENOホンにぴったりマッチしますな。
 GENOホンを買った人はこれ作ることをオススメします。
 まあ充分な駆動力のあるヘッドホンアンプなら何でも良いんだけど、999円のものに何万もする機材を買うのは本末転倒だと思うので。
 この自作HPAなら1000円でお釣りが来る程度で作れるし。
 ちなみに3000円程度で買えるFiio E5は駆動力が足りません。

 ・・・そか。これ1000円しないんだ。電子パーツだけなら200円程度。
 部品数もめっちゃ少ないので、全パーツをオーディオ用やOSコンなどの高級品にしたって2000円しない。
 こういうニッチなオーディオ製品って、市場価格は原価の5〜10倍って言われてるので、このHPAを1万円くらいで売り出したら儲かるかな?
 まあ、1万円も出すなら工具や部品揃えて自分で作った方が早いけども。

 というわけで、自作HPAは自己満足してしまったのでしばらくお休みになります。
 興味なくても付き合って下さった方々はありがとうございました。
 まあ、実はHPAの次回作の構想はもう既に出来上がってるのだけどね。
 いきなり74HCU04なんて変化球で始めるような私が、今更オペアンプ一発のChuMoyなんて作っても面白くないわけで。
 そこで今考えているのは半分以上オリジナルな回路になります。
 それを設計する為には色々と電子工作の勉強をしないといけないのねん。
 完全文系な私が、そんなことが出来るようになるのはいつの日でしょか。

 次回からは、また適当なことを書いていくと思います。
 とりあえずありきたりなiPhone Appの話題でも書こうかしら?

 週末を超過してしまったけど、なんとか完成しました。

完成使用中

 すごい!こんなの作った自分がすごい!
 ケースは予告どおりダイソーのカードケースで105円。
 まあ近くで見るとヤスリ傷だらけなのだけど、写真で見る分にはわかんないよね。

 このケースは自作ポータブルHPA業界(なんてあるのか?)では有名なケースなのだけど、普通はこのサイズに基盤を収めるのに苦労するらしい。
 でもウチの74HCU04アンプだとこんなに余裕が。

オープン!電池引っ張り出し

 余裕がありすぎて、無駄にステレオをシングル2系統にしてみたり。
 シングル2系統にする最大の利点は、ひとえにステレオの分離なのだけど、そもそもインバータ3基ずつのデュアルでも分離は恐ろしく良いので、あまりシングルにする利点が生かされません。
 それよりも回路が2倍に広がり、作業も2倍になって面倒っていう欠点の方が大きくなっちゃうかも。

 また実験用ではソケットを使ってたのに、コイツは74HCU04を基盤に直付け。
 だって、ソケットの方が74HCU04よりお高いんですもの。なんたる低コスト。
 ついでにそれぞれ2段にして、片チャンネルにインバータ12基にしてみたり。
 実験で試した所、インバータが増えると駆動力が上がります。
 石一つ2Vで動作するということは、2段のパラで4Vの駆動力ってことですよ。多分。知識は無いのでよくわかんないけども。
 普通のiPod向けな感度の良いイヤホンならデュアル2段で充分。PRO5でも3段でいいんじゃないかな?って感じ。
 なのにシングル2段でステレオ、合計4石の24基ってのはやり過ぎかもしんない。単純に電池の持ちが石一個の時の4分の1ってことだし。

 でも、そもそも74HCU04がめっちゃ省電力なので、4つでもそんなにすぐには無くならないと思う。
 昨日の仮組み状態から単4エネループ2本でずっと稼働させてみたけど、アンプの電池が切れる前にiPodの方の電池が切れた。
 それでも電池の持ちが心配なら、ケースの余裕を生かしてこんなことが出来ます。

バックアップも完璧

 予備電池内蔵!
 なんというプリミティブな解決!
 74HCU04のコンパクトさってものすごい武器なのね。

 これ作ってなんだか満足しちゃったなぁ。
 本当ならUSB電源で駆動するモデルを作ろうとか、いっそiPod側から電力を供給しちゃおうとかっていう構想があったのだけど、それはどんな状況でも安定して使用できるようにっていう目的だったのね。
 でも今回作ったのでも充分に電池持つし、予備電池も内蔵できるとなればそうそう電力に困らないわけで。
 次回は何かもっと根本的に違うファクタがないと面白くないよなぁ。
 いっそ正統派なオペアンプ使用のHPA作ってみようかしらん。
 いや、いっそのことトランジスタアンプ?・・・基礎も出来てないのに。
 やっぱり工具の分は元取りたいからねー。

 ちなみに、今回作った基盤は基本的に前回参照にしたサイトと全く同じ物です。
 回路も定数も一緒。
 いや、カップリングコンデンサは外しちゃったけども。
 写真に写ってる横倒しになったコンデンサは、電源の分圧用ですね。
 そして基盤に乗せるのに配線はほとんどオリジナル。
 もっと勉強したら定数とかも自分の環境に合わせられるようになるかな?

 今回かかった材料費は、ざっと計算して800円弱かな?
 電子部品だけなら200円くらい。・・・ボリュームとかスイッチとかの方が割とかかるのね。
 揃えた工具費は、使った物だけだと3000円くらいか。買ったけど使わなかった物もいっぱいあるけど。
 そして自分で作ったHPAは音が最高だというプラシーボはpriceless

 DJ Station PROのヘッドホンアンプを改善すべく、ていうか自作アンプのベースにして実験する作業をしてました。
 作った物はコレ。

横から上から

 あっはっは。
 オペアンプ使ってません。
 なんとなくカタツムリみたいに見える。

 DJ Station PROの基盤からボリューム通過後の信号を横取りし、このアンプを通してカッププリングコンデンサの手前に戻してやる。
 ・・・なんか歪む・・・。
 音量が小さいと気にならない程度だけど、少し大きくすると気になる。
 デフォルトのオペアンプに電源は通ってないはずなんだけど、信号の線が生きてるのが悪いんかなぁ。
 基盤を生かしながら配線だけでデフォルトオペアンプを殺す良い方法が思いつかなかったので、いっそのこと流用するのは入出力のジャックのみ!スイッチやボリュームは自前で用意する!って思い切ってみました。
 電池まで自前にするので、せっかくだからと分圧して正負電源化し、カップリングコンデンサを必要なくしてみたり。
 その図がこれ。

寄生中

 カタツムリから触手がワサワサ伸びて基盤を絡め取っているように見えます。
 ここまでするくらいなら、いっそジャックも自前の物を使った方がやりやすいとは思うのだけどね。
 つまりこの基盤が一切関係なくなると。

 そんで音を聴いてみる。
 なんぞこれ。
 iPod直刺しでは高音域が曇り低音がぼやける、つまりポータブル向けではないのでiPodでは駆動力が足りないATH-PRO5が、低音域は力強く、高音域まですーっと伸びるようになった。
 まあこれはDJ Station PROのデフォルトでも感じたこと。
 それに加えて74HCU04アンプではデフォルトのようなホワイトノイズも全く聞こえない。
 いや、ボリュームを最大にすれば無音の時に僅かに聞こえるけど、そんな音量で音楽を聴いたら耳が壊れますよ。
 早速明日からこれをポケットに入れられるケースに収める作業に移ります。

 え?DJ Station PROの基盤?
 ・・・どうしましょうかね。

続きを読む

このページのトップヘ