ああ・・・待ってて良かった。
Phoenix / ASIA
世紀のスーパーバンド、ASIAの新譜です。
この場合の世紀ってのは、前世紀であるところの20世紀なわけだけども。
学生時代に先輩からこのバンドをコピーしようってCD渡されて、メタルとプログレに凝り固まってた自分の音楽観を一変させてくれたバンドなんだよね。
プログレッシブでありながらポップ。
難しく屁理屈をこね回すプログレと、ポップの大衆受けするわかりやすさを両立するという、とんでもない奇跡を実現してるのだから。
なんたってメンバーが、YES、EL&P、King Crimsonといった、プログレを知らなくても名前くらいは知ってるような超大御所バンドから集結してるわけです。
プログレを知り尽くした・・・というよりプログレを創り上げた生きた歴史そのものであるメンバー達が、よってたかってポップロックを作っても、それがプログレにならないわけがない。
青春時代の一時期をこのASIAの曲とともに過ごしたおかげで、未だにASIAの曲を聴くだけで胸が締め付けられるような切なさに襲われるし。
とはいえ、超豪華なオリジナルメンバーがパーマネントに続くはずもなく、オリジナルで揃ったのは2ndまで。
3rdは何とか形になったものの、長期休止から復活した4th以降は、オリジナルの面影からは遠く離れた、ジェフダウンズのソロプロジェクトになってしまいました。
一応自分も何作かは付き合って買ったけど、流石にオリジナルASIAとは全くの別物をASIAの名前だけで買うのは辛くなったので、ここ数年は全然聴いてなかったのね。
ところが、今年に入って飛び込ん出来たのは、なんとASIAがオリジナルメンバーで復活するというニュース。
EL&PもYESも最近はオリジナルメンバーで活動してるってのに、被ってるメンバーはご老体にムチ打って大忙しですな。
というわけでこのアルバムが発売されたわけですが・・・。
こりゃええ!
ジェフのソロにオリジナルメンバーがゲスト参加してお茶を濁したって感じじゃなく、本当にオリジナルASIAの再来。
青春当時の感覚が蘇ってくるけど、紛れもなくこれは2008年に初めて聴いた曲。
ASIAっぽさの補給は、最近はジョンウエットンのプロジェクトで補ってたんだけど、このアルバムなら本物のASIAとして満足出来ますわ。
出来ればこのままの体制で続けて欲しいものだけど、流石に本業の方のバンドも生きている状態のメンバーも居るし、難しいかな。
そもそもオリジナルASIAだって、各バンドがお休みの間のパートタイムとして生まれたわけで、それが売れちゃったもんだから続編を出したに過ぎないんだし。
まあ、他にも好きなバンドを聴いてればいいんだし、次が10年後20年後だって待ちますわ。
メンバーがまだ生きている間はね。
FOBのライブDVDも一緒に買ったけどまだ開けてない。
Infinity on HighのPVが全部入ってるというので、とりあえず買ってみた。
公式サイトで会員だけがDLできる動画も結構高画質なのだけど、iPodに入れたPVでは何気にFOBの曲ばかり見てたりするので、DVD画質で取り込み直したかったってのもあるし。
とりあえずこの初回限定版は、FOBに興味があるなら買った方がいいと思うよ?
まだ開けてないけどもさ。