Miki's mental world Blog edition

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2008年04月

 ああ・・・待ってて良かった。

Phoenix / ASIA

 世紀のスーパーバンド、ASIAの新譜です。
 この場合の世紀ってのは、前世紀であるところの20世紀なわけだけども。

 学生時代に先輩からこのバンドをコピーしようってCD渡されて、メタルとプログレに凝り固まってた自分の音楽観を一変させてくれたバンドなんだよね。
 プログレッシブでありながらポップ。
 難しく屁理屈をこね回すプログレと、ポップの大衆受けするわかりやすさを両立するという、とんでもない奇跡を実現してるのだから。
 なんたってメンバーが、YES、EL&P、King Crimsonといった、プログレを知らなくても名前くらいは知ってるような超大御所バンドから集結してるわけです。
 プログレを知り尽くした・・・というよりプログレを創り上げた生きた歴史そのものであるメンバー達が、よってたかってポップロックを作っても、それがプログレにならないわけがない。
 青春時代の一時期をこのASIAの曲とともに過ごしたおかげで、未だにASIAの曲を聴くだけで胸が締め付けられるような切なさに襲われるし。
 とはいえ、超豪華なオリジナルメンバーがパーマネントに続くはずもなく、オリジナルで揃ったのは2ndまで。
 3rdは何とか形になったものの、長期休止から復活した4th以降は、オリジナルの面影からは遠く離れた、ジェフダウンズのソロプロジェクトになってしまいました。
 一応自分も何作かは付き合って買ったけど、流石にオリジナルASIAとは全くの別物をASIAの名前だけで買うのは辛くなったので、ここ数年は全然聴いてなかったのね。

 ところが、今年に入って飛び込ん出来たのは、なんとASIAがオリジナルメンバーで復活するというニュース。
 EL&PもYESも最近はオリジナルメンバーで活動してるってのに、被ってるメンバーはご老体にムチ打って大忙しですな。
 というわけでこのアルバムが発売されたわけですが・・・。
 こりゃええ!
 ジェフのソロにオリジナルメンバーがゲスト参加してお茶を濁したって感じじゃなく、本当にオリジナルASIAの再来。
 青春当時の感覚が蘇ってくるけど、紛れもなくこれは2008年に初めて聴いた曲。
 ASIAっぽさの補給は、最近はジョンウエットンのプロジェクトで補ってたんだけど、このアルバムなら本物のASIAとして満足出来ますわ。

 出来ればこのままの体制で続けて欲しいものだけど、流石に本業の方のバンドも生きている状態のメンバーも居るし、難しいかな。
 そもそもオリジナルASIAだって、各バンドがお休みの間のパートタイムとして生まれたわけで、それが売れちゃったもんだから続編を出したに過ぎないんだし。
 まあ、他にも好きなバンドを聴いてればいいんだし、次が10年後20年後だって待ちますわ。
 メンバーがまだ生きている間はね。

 FOBのライブDVDも一緒に買ったけどまだ開けてない。
 Infinity on HighのPVが全部入ってるというので、とりあえず買ってみた。
 公式サイトで会員だけがDLできる動画も結構高画質なのだけど、iPodに入れたPVでは何気にFOBの曲ばかり見てたりするので、DVD画質で取り込み直したかったってのもあるし。
 とりあえずこの初回限定版は、FOBに興味があるなら買った方がいいと思うよ?
 まだ開けてないけどもさ。

 Belkin RockStar

 見た目的に奇妙で何するのかわかりにくいガジェットです。
 iPodに繋がってるから、イヤホンを5つにまで分岐するんだろうなとは想像出来ますかね?
 2つに分岐するのは100均にも売ってるような。

 実は、簡単に言うとこれ6本のジャックが全てIn/Outを装備したハブミキサーなんです。
 つまり1つにiPodなどのソースを繋いだら残りの5つから同じ音声が出力される。
 2つにソースを繋いだら、その2つがミックスされて残りの4つから出力される。
 3つにソースを繋いだら、残りの3つからミックスされた音が・・・。
 という感じに使う道具です。
 このものすごくシンプルな使用方法を実現するのに、色々工夫してあるんだろうなと思う。
 In/Outを区別しないでMixするなんて、パッシブミキサーがせいぜいの私なんかには回路図が思い浮かびません。

 使用方法がシンプルなだけあって、使用するシチュエーションが色々広がりますね。
 まず基本として、1台のiPodを5人で聴く場合。
 みんなで旅行に行く車中などに大活躍!と言いたい所だけど、みんなでイヤホンをすると今度は会話が出来ない。
 そんな時は、一つをマイクに繋いで外部音を取り込めばいいかと。4人までしか聴けなくなるけど。
 また一人で使う場合は、残り5つのポートを全部入力に使えるので、もうやりたい放題。
 iPodやテレビ音声をBGMにしながら携帯ゲーム機を繋いで遊んだり、iPodを2台繋いでDJの真似してオーディエンスは残りポート3人までとかやってみたり。
 一つあるだけで何にでも使える汎用性の高さが魅力です。
 ・・・これ、RockStar同士を繋いだら、どっちがIn/Outというか、マスタースレーブになるんだろう。カスケード接続するのかな?

 今年の年明けくらいにengadgetの記事で見て欲しいなと思って、3月くらいに発売予定とあったのだけど、まだComing soonになってますな。
 発売されたら買い忘れないようにメモしておこう・・・ってのがこのエントリ。

 WinampでiTunesのライブラリをまとめてあるフォルダを登録してみると、結構きちゃないことを発見したり。
 例えばiTunesのライブラリから削除する際に、ついでに実ファイルもごみ箱に入れるかを選べるんだけど、たまにごみ箱に送られないことがある。
 それはファイルを排他モードで開いている時にはファイル移動が出来ないというOSの仕様があって、iTunesは別のファイルを再生するまでそのファイルをオープンしたままなので、再生して確認してからそのまま削除したりすると、登録だけが削除されて実ファイルはごみ箱に送られずにそのまま残ってしまう。
 またiTunes上でメタデータを変更した場合に、何らかの理由によって実ファイルのタグを変更できなかったりすると、その変更はファイルに反映されず、iTunesのライブラリファイルにのみ変更が反映されることがある。
 iTunes上ではデータが綺麗に整頓されて見えても、Winampで裏からファイルを取り込むとそういう裏事情がさらけ出されて、ユーザーが面倒なこと考えなくても良いようにと改めてiTunesの親切さに驚かされるのね。
 まあ、iTunesのみで運用してるならそれで全く問題はないのだけど、Winampは実ファイルのタグを元にメタデータを管理するので、iTunesの頭の中だけで整頓されてても良くないわけです。
 ・・・無いタグを埋めるのはそう難しくはないけども、無くても良いのに存在するファイルをライブラリと比較して見つけ出すのは至難の業だよ。
 実ファイルが存在しないリンク切れの登録を探すスクリプトはあっても、登録されていない実ファイルを探すスクリプトって見たことない。

 というわけで作ってみました。
 てゆかこの前に作ったi2Wに機能追加してみました。
iTunes2WMP.exe
 iTunesからWMPにパスを渡すコードは僅か5行ほどです。
 そして新しく作った機能はそれの20倍以上のコード量があります。
 どっちがオマケの機能なのかわかりません。

 しかしVB.NETもカオスな言語だねぇ。
 初心者向けではあるけど相当高度なことがやれたり、頻繁に仕様が変わってたりして、ネットの情報も初心者向けから上級者向け、新旧仕様まで入り乱れてて、何を信じて良いのかわからない状態ですわ。
 サンプルを拾ってきてもそれは初心者向けだったり旧仕様だったりすると、上級者や新仕様ではもっとスマートに実装出来たりして全く参考にならないこともしばしば。
 自分は他の言語で基礎が出来てるからまだいいけど、これから新規に入門しようって人の苦労が忍ばれますわ。
 でも他の言語にない便利な関数が異様に充実してるのは面白いね。
 例えばディレクトリの最下層まで全部のファイルを取得するとか。
 普通はフォルダ毎に再帰を繰り返して一つずつ開いて見ていかないといけないのだけど、こっちはオプション一つでサブフォルダに含まれる全ファイルを一回で取得できたりする。
 今回のi2Wは他の言語での一般的なセオリー通りに作ったけど、もう少し突き詰めればもっとスマートに最適化して作れると思う。
 でもiTunesのライブラリ整理なんて一回やったらしばらくはやらないものだから、とりあえずは動けばいっか。

 最近のエントリはメディアプレイヤーで芋づる引いてます。
 今日は、前回で入れたWinampを使ってみた感想など。

 ファーストインプレッションとしては、まあ、こういう何でも出来る豪華仕様なソフトは嫌いじゃないよ。
 こうしたいなと思ったことがあれば、細かすぎる設定をいじったり、歴史が長い分だけ大量に蓄積されたプラグインを導入すれば、大抵のことは可能になる。
 前にも書いたようにビジュアライザを独立したウインドウに出来るので、メディアライブラリから好きに曲を選びながらりんごさんを眺めたり、更には動画を再生しながらりんごさんを眺めたり出来るし。
 公式サイトにある体験版はWinampに対応してるので試してもらえばわかるけど、それを表示しながらりんごさんのデモムービーを流したりすると、りんごさんに合わせてりんごさんが踊るというカオス空間が生まれます。

 ただね、これだけ何でも出来ると、尚更にiTunesの秀逸さを思い知るのね。
 もちろんiTunesはWinampでやれることの半分も出来ないけど、必要な機能の取捨選択のセンスが見事なこと。
 あまり重要ではない設定はiTunesにはないけど、必要だと思われる機能や設定は一通り揃ってる。
 例えばある機能を有効にするのに、Winampはあちこちの設定を操作しなくてはいけないけど、iTunesだったらボタン一つでいいとか。
 そりゃ自分好みに細かく調整できた方が親切ではあるけど、調整値はデフォルトでいいから操作が簡単な方がユーザーフレンドリーだって場合もある。
 iTunesはそういった細かい部分は万人向けに調整済みで、最後のオンオフの部分だけをユーザーに任せるようにしてある感じ。
 それこそがAppleの思想なんだよね。シンプル&パワフル。
 何でも出来るより、ほとんど使わないような重要でない機能や細かい設定はばっさり切り落として、簡便性を優先させること。
 それでもiTunesは操作が複雑って思う人もいるだろうね。実際そう言ってる知り合いもいるし。
 そういう人は一度Winamp使ってみればいいと思います。
 iTunesと同じ事やれるようにするまでに、どれだけ設定を詰めないといけないか・・・。

 自分にはとりあえずこの隅々まで痒い所に手が届くような設定は嬉しいので、操作感をiTunesに似せながら、iTunesを補助するような感じで設定を詰めてみた。
 iTunesのライブラリを丸ごと取り込みつつ、iTunesが対応してない形式を中心に外部ライブラリを構築して融合させるとか。
 ・・・さすがにiTunesの1万曲近いライブラリを読み込ませるのは無謀ですか。
 メタデータ管理の肝である、スマートプレイリスト等の切り替え動作がやけに重い。
 iTunesはほぼ瞬時に切り替わるのに、Winampは一々スキャンを待たされる。
 重いと言われるiTunesだけど、比較的重要でないものは全てばっさり切り落として、快適さを追求した結果がもしかしたらこの程度の重さで済んでるのかも知れない。
 実直に全てを盛り込んで作ったWinampだけど、それが故にこのレスポンスの悪さという結果になってると。
 何もかもがiTUnesより上回ってそうだからこっちに乗り換えてやろうなんて考えてたのだけど、普段カジュアルに使うにはやっぱりiTunesの方がシンプル&パワフルだよ。
 Winampの音質補正プラグインとかに興味がないわけじゃないけど、iTunesにだってサウンドエンハンサーくらいはあるし、何より自分にはXmodがあるからあまり必要じゃないし。
 いっそのこと、iTunesとは役割を分離させて、動画ファイル管理に特化した運用にしてしまおうかしらん。
 別に動画ファイルを溜め込んでるわけじゃないけど。

 昨日のエントリに書いたWMPでのAAC再生だけども、再生中のプロパティ見たら、どうやらCoreAACというDirectShowのコーデックで読んでるらしい。
 かなり昔に色々ぶちこんだコーデックパックの中に入ってたものかも。
 もしかしたら標準で読むどころか、QuickTimeも関係ないかも知れない。
 ウチの情報見て「やっぱり出来ねーじゃん」となった方ごめんなさい。
 これを機会にCoreAACとか入れてみちゃってください。
 ついでだからウチも素性の知らないコーデックは気持ち悪いので公式に入れ直しました。

 んで、WMPが.m4aを再生出来たところで、やっぱりフォルダ管理のプレイヤーが面倒なことには変わりないわけで。
 しかも何故だかWMPはiTunesからのドラッグ&ドロップを受け付けてくれない。
 iTunesのリストって実はエクスプローラ互換で、曲を選択して適当なフォルダにドラッグ&ドロップすると、ソースのファイルをそこにコピー出来るのね。
 だからiPodのような自動更新が使えないフォルダ管理型のモバイルプレイヤーでも、iTunesからドラッグ&ドロップしてメタデータ管理の恩恵を授かれるわけです。
 なのにWMPはiTunesからの命令を頑なに拒否するわけです。
 仕方ないので、適当にこんなの作ってみました。
iTunes2WMP
 起動すると小さめなフローティングウインドウが出るので、そこにiTunesから曲をドラッグ&ドロップすると、そのファイルのパスをWMPに渡すだけのアプリ。
 こういう風に間に別アプリを噛ましてやると言うこと聞くらしい。このワガママさんめ。
 別にこれiTunesだけではなく、ファイルを落とされたら何も考えずに全て渡すので、WMPに対応してないファイルまで渡して不具合出ても文句言わないでください。

 さすがVisualBasic.net。
 これ作るのにかかった時間は約30分。
 そのうちコーディングには5分もかけてなくて、残りの時間はコードのサンプルを探してた。
 さすがにメジャーな言語は違うね。細かい情報も探せばいっぱい出てくる。
 ドロップのコードとパスを渡すコードを探してきて組み合わせてはい終わり。

 作った後で気がついたけど、WMPは.m4aを開いても曲名やアーティストなどのメタデータを認識できない。
 おまもりんごさんって曲名やアーティスト名に合わせて特別なアクションを起こすものがあるらしいので、これが出ないとやっぱりちょっとマズイよなあ。
 もう何でも試してやれって気分でWinampをインストール。おまもりんごさん3はWinampにも対応しています。
 ・・・あああ。
 こっちは直でiTunesからのドラッグ&ドロップを受け付けて、当然のようにAACも再生出来て.m4aのメタデータも認識できる。
 しかも独自のファイル管理があったり、ビジュアライザも独立ウインドウで表示できたり、WMPでもiTunesでも出来ないことやりたい放題。
 せっかく30分で作ったアプリだけど、もう用無しですわ。
 まあ、Winampに対応してない2や、iTunesにすら対応していない初代で遊びたい時には使えるかな。
 持ってないけど。

 このi2Wは自分用の使い捨てプログラムみたいなもので、自分の用途としては満足したので、アップデートしようとか考えてません。
 アイコンもなにもないシンプルなアプリだけどね。
 でも誰か使ってくれる人がいたら、何か機能付けてみようかなってアイディアはあります。

 結論から言うと、Windows Media Player(WMP)で.m4aは再生できます。
 誰だよ。AACはAppleが作った物だからMicrosoftのWMPでは不可能なんてデマ流してるの。
 ちなみに拡張子.m4aってのは、iTunesが管理するAACフォーマットの音楽ファイルね。

 まあ、デフォルトというか初期状態では無理なのは確かなんだけども。
 可能にする手順は簡単。
 まずファイルメニューの「開く...」から任意の.m4aファイルを選択します。
 ファイル選択ダイアログはそのままだと.m4aファイルは表示されないようになってるので、ファイルの種類を全て表示させてから選択すること。
 すると、このファイルは対応してないファイルなのでなんたらかんたらというダイアログが出ます。
 これはWMPにとって見たこともないファイルだよと言ってるのだけど、実はコーデックを内蔵してれば再生できるかも知れないからチャレンジしてみる?と聞いてきてるのね。
 後述する理由によって既にコーデックが入ってる可能性が高いので、ここは以後同様に処理するのチェックを入れてOKを押す。
 ここら辺の文言を詳しく書いてないのは、一度やってしまえば二度とやる必要はないので、私がもう忘れてしまってるから。
 無事に再生されたら完了。
 以後は一々メニューから開く必要はなく、WMPのウインドウに直接ドロップするだけで開けます。

 で、疑問に思うのは、なぜ開けるのかということ。
 考えられる要因としては、この記事に書いてあるように標準でサポートしてるのか、それともQuickTimeがインストール済みだと都合の良いことにDirectShowに対応したコーデックとしてAACに利用できるのか。
 前者の記事は2005年の物なので、3年後の最新版WMP11では当然のようにサポートしてると考えるのが妥当か。
 後者だとしても、QuickTimeをインストールしなければ無理ということになるけど、.m4aなんてファイルはiTunesが作るので、これをWMPでも開こうって人は既にQuickTimeも導入済みという大前提があるので問題ない。

 ・・・さて、WMPが.m4aを再生できるようになった所で、普通はあんまりメリットないのよね。
 あちこちフォルダを開けて目当てのファイルを見つけてWMPに落とすなんて苦労をしなくとも、iTunesでメタデータを絞り込んで一発再生の方が遙かに楽だし。
 iTunesに登録するまでもない聞き捨ての.m4aファイル・・・ってのもなかなか見ないけど、そういうのを一回だけ再生するにしても、それなら尚更こんな重いアプリなんか使わず、もっと軽いプレイヤーを使うだろうし。
 意味があるとすれば、音楽を聴くことではなく、WMPで再生すること自体に意味がある場合。
 ・・・ぶっちゃけると、おまもりんごさん用ですな。
 これiTunesにも対応してるけど、iTunesのビジュアライザは表示してる間は曲を選ぶことが出来ない。
 WMPならばウインドウ表示しておいて、聴かせたい曲をドロップするだけでいい。
 そこで.m4aも開けると、iTunes&iPod用に作ったライブラリが有効活用できるという意味が出てくるのですな。
 iTunesのりんごさんはプレイリストやパーティシャッフルで垂れ流す時の、本当にビジュアライザ目的としては最適。

 まあ一応説明しておくと、おまもりんごさんとはビジュアライザプラグインで、一言で言えば「介入できないネジタイヘイ」。
 介入できない代わりに、セラニポージではなく自分の好きな曲を聴いてアクションしてくれることもあるし、くれないこともある。
 ウチのりんごさんはDisturbedでヘドバンしてくれるイキなヤツです。
 一応リズム解析らしきことをやってるみたいだけど、あまり精度が良くないのかズレまくる。でもそれでこそりんごさん。
 体験版でも充分楽しめるけど、同人ソフトで安いし買ってみようかな。・・・ってDL版ないのか。

 後日買ってきた。
 新しいりんごさんはLinkin Parkでターンテーブルをスクラッチするコアな子でした。

PowerDVD 8
・デインタレースの性能が秀逸
・映像や音声の独自補正オプションが多彩

WinDVD 9 Plus
・アップサンプリングやALL2HDといったアップコンバートが可能


 次世代DVD規格はBlu-rayに収束するようだけども、今までに蓄積したDVDコンテンツはそう簡単には無くならないわけで。
 そしてPCでDVDを見る場合には、普通に何も考えすに映像を再生したいだけならWMPで充分。
 必要充分の機能はあるし、OSとの親和性も高いし、それに何より無料。
 でも今まで自分はPCに付いてきた、というかBTOなのでドライブに付いてきたといった方がいいかな?のPowerDVDを使っていたわけ。
 そんなにたくさんDVD持ってるわけでもないし、マイナーアップデートで誤魔化してずっと使っていたのだけど、いいかげん古いバージョンを使ってるのも精神衛生上良くない気がしたので新調してみることにした。
 WMPで済む所を何故にPowerDVD使ってたかというと、それは専用プレーヤーならではのオプション機能があったから。
 例えば映画のソフトは全体的に発色が暗めに作られていたりするのだけど、それを自動で自然な感じに明るく補正する機能があったり、ウチみたいにPC環境ってスピーカがステレオ2chしかない方が多数だと思うけど、そんな環境でも5.1chを疑似再生できるバーチャルサラウンドが備わっていたり。
 というわけで、DVDを心置きなく楽しみたいなら1本は持っていたい、専用プレーヤーをあれこれ比較してみることに。

 とりあえずフリーウエアは無視。無料だというだけでWMP以下の機能のものばかりだったりするので。
 よっぽどWMPが嫌いだというならそれも良い選択肢だけども、自分は別にWMP嫌いになるほど動画を多く見てるわけでもないので、WMPでいいならWMPで済まします。

 市販品でまず面白かったのはWinDVD。
 これのALL2HD(たぶんAll to High Definition=「全部ハイデフに」の略)は古いDVD規格の寿命を延ばしますよ。
 旧DVDの規格って、横幅が720ピクセルしかないのね。
 これを最近のディスプレイで全画面表示するとなると、今はモニタが1280ピクセル以上あるのが当たり前なので、ソースを拡大表示することになる。
 つまり情報量が足りずにちょっとボケた画像になってしまうということに。
 これを足りない情報を補完して高解像度のハイデフにしてしまう機能がALL2HDらしい。
 実際試してみると、全画面表示で薄く靄がかかっていたような画面が、すっきりクリアになるのは実に爽快。
 恐らく知らないままだったらこんなもんだと思って気にしなかっただろうけど、実際に体験してしまうともう戻れません。

 WinDVDのシンプルなこだわりとは対局にあるのが、我がPowerDVDの最新版だったりする。
 音声や映像の補正はもちろんWinDVDでも可能だけど、PowerDVDでは更に深く多彩に設定出来る。
 それだけじゃなくて、DVDをデータベース化してチャプター名などのメタデータを共有したり、レート付けたり出来るらしい。
 さらにDVDをリミックスしたり、他人とそれを共有して楽しむことも出来るとか。
 ・・・まあ余計なお世話ですな。
 DVDプレイヤーであることに特化してるWinDVDの方が個人的には好感が持てるのだけど、PowerDVDの方が優れている点の一つが捨てがたい。
 それはソフトウェアデインターレース。
 テレビに表示するにはNTSCのインターレース信号にしなくてはいけないのだけど、PCのモニタにはそんなものは必要ない。てゆか逆に櫛状のノイズになって見づらいことこの上ない。
 それを解除する処理がデインターレースというわけなんだけども、困ったことに完全に解除することは困難ときたもんだ。
 グラフィックカードなどのハードウエア側にデインタレ機能があればそれを使うことも出来るし、無くても大抵のソフトは独自のアルゴリズムを使ってCPUパワーで処理できる。
 自分の試した中では、PowerDVDの処理が一番綺麗でちらつきも少なく、安定していた。

 評価の分かれ目となるのは、突然冒頭に書いたようにWinDVDのアップコンバートとPowerDVDのデインタレを含めた補助機能かな。
 とにかくすっきりと楽しみたいならWinDVD、安定して楽しみたいならPowerDVDって感じか。
 簡単に言っちゃうと、他の何もかもがPowerDVDの方が上なんだけど、他の全部ひっくるめてもWinDVDのアプコンが魅力的過ぎるの。
 まあアプコンという技術はPS3にも載っててそう珍しくもないようなので、そのうちPowerDVDにも採用されるだろうなぁ。
 そんな先の話より、欲しいのは今なんだけども。
 てゆかぶっちゃけWinDVDのデインタレがグレードアップするだけでいい。
 無料ソフトのSMplayerの方がずっと上等なデインタレ乗っけてるってのは、有料ソフトとしてどうなのよ。

 SafariのWindows版が来た。
 何気なくPCを起動したらApple Software Updateの定期更新が始まって、あれ?何か更新が来てる?と思ったらSafariのインストールだった。
 つまりAppleのサイトを一切訪れることなくSafariが居座ってしまいました。
 自分はWindows版Safariを楽しみに待っていたクチなのでいいんだけども、このやり方はスパイウェアみたいでフェアじゃないよね。
 実際に不評の声もあるようだし。
 まあ、アップデータは入れるかどうかを聞いてるわけで、それにOK出したのが自分だから違法性はないんだけどさ。

 よく考えたら不思議なことに、ウチのPCにはWEBブラウザとしてはIEとFirefoxしか入ってませんでした。
 自分の性格からしてカスタマイズ性に定評のあるSleipnirとかを使いこなしても良いんだろうけど、WEBを見るだけなら別にIEで不便はなかったから。
 そもそも一般的なWEBサイトはIEでの表示を第一に考えて作られてるから、IEを使ってて問題が出ることはまずない。
 ならばIEのエンジンと同じSleipnirの方が良いじゃん・・・とは思うのだけど、もう一つこだわってるのが、余計なソフトは入れたくないということ。
 目的が同じソフトは複数入れたくないのね。IEと同じエンジンならIEでいいじゃん。ってこと。
 昔のMacは似たような機能を入れるとコンフリクトを起こしたので、その頃からのクセなのかもしんない。
 まあ、今のシステムでもダブりを抑えることに利点はあっても悪くなることはないから。
 それにSleipnirを入れたからってIEを削除できるわけでもない。IEを削除出来るならSleipnirの方に入れ替えるんだけど。
 Firefoxを入れたのも結構最近だったりする。
 チェック用にIEではないブラウザが欲しかったので、Geckoエンジンを積んだFirefoxは適任だった。Netscapeではなく。

 世の中には数多くのWEBブラウザがあって、どれを使うか迷う人も多そうだけど・・・って迷わないか。IEだけ使ってりゃ充分だ。
 まあ数多くブラウザがあっても、実は根幹のエンジン的にはメジャーなのは4つしかない。
 MicrosoftのInternet Explorer。
 MoziraのGecko。(FirefoxやNetscapeなど)
 Opera。(携帯やゲーム機などに多い)
 そしてAppleのSafari。
 大抵のソフトはWEB表示部分にどれかのエンジンを組み込んでいるのね。
 何故なら、HTMLを解釈して表示するという機能は非常に高度なルーチンで、とても個人の片手間に作れるものではないから。
 出来合いのパーツを組み込んだ方が楽に信頼性の置ける物が作れる。

 そこで今回のネタであるSafari。
 こいつは出自が他のエンジンとはちょっと違う。
 GeckoはIEの対抗として作られ、Operaは低いマシンパワーでも軽快に動作するように軽さに特化して作られて、当たり前だけどいずれもWEBを見ることが前提になっているけど、Safariの場合はそうではなかったんですよ。
 もともとIEとネスケの第一次ブラウザ戦争の頃はAppleはWebブラウザを作ってはいなかった。
 Mac OSにネスケをプリインストールして標準ブラウザとしていたために、作る必要がなかったのね。
 ところがネスケの負けが見えてきた頃、OSのヘルプファイルを独自形式から汎用性の高いHTMLにする変更があって、OS内部にHTMLレンダリングエンジンを持たなくてはならなくなった。
 それがSafariの前身。WEBブラウザとしての形を持ったのはMac OS Xからだけども。
 つまりMacでヘルプを表示するための機能がWindowsにまで浸食してきたと考えるとなんとなく面白いかと。

 ウンチクはもういいですな。
 インストールが終わって早速起動。
 うわ印象全然違うや!
 ってフォント設定のデフォルトがIEやFirefoxと全く違うのね。
 一応慣れってものがあるので、設定を他のブラウザに揃えてみる。
 それでも全く同じにはならない。
 他のブラウザにはない機能のフォントスムージングがきつくかかっていて、文字がしっかりした印象になってる。
 どうやらこれがSafariのアイデンティティのようですな。
 GeckoはIEに置き換わるべく、IEと同じ方向性で目に見える部分はなるべく同じに、目に見えない部分での優位性を向上させているのだけど、Safariはどっちかというとライバルなんてどうでもいいからとにかく可読性を高めて快適さをユーザーに提供しようって思想に受け取れる。
 そういう一途な方向性って好きだなぁ。
 動作もIE7より格段に軽いし、長文を眺めるような普段の閲覧はこっちにしてしまおうかしらん。

 ボタンやスクロールバーなどのパーツがOS提供の物ではなく、独自にMac OSと同じAquaを用意してるのだけど、そのせいでボトルネックになってたりするのかな。
 どうせならiTunesとリソースを共有すればエコロジーなのに。ついでに連携取ってしまえば面白いサービス展開も出来るかも知れないのに。
 いっそのことiTunesの一部として統合してしまっても自分としては嬉しいけど、iTunesはiPodと同期する時にしか使わないとか、Safariだけしか使わないって人もいるだろうから無理か。
 そこまでの融合性を求めるならMac買えってことだな。
 とりあえずiPod touchの開発ベースだかランタイムだとかでSafariは必要になるらしいので、他のブラウザでは考えられない展開に期待しよう。

 このエントリ、こないだ眠い目をこすりながら頑張って書いたのにアップするのを忘れてた。

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