Miki's mental world Blog edition

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2008年02月

 どうにも評価しがたいアルバムを手に入れた。

Evanescence - In The Shadows (2007)

 普通ならアルバムを紹介する時はAmazonへリンク張るんだけど、今回は出来ません。
 理由は後ほど。

 私に初めて女性ボーカルのヘヴィロックってヤバイと思わせたバンドがEvanescenceなのね。
 デビューアルバムが出た当時はFMラジオを聴くのが趣味で、っていうかその頃はまだネットもそれほど発達してなくて、音楽の情報を得るのはまだラジオがメインだったわけだけども、その洋楽ロック系の番組でBring Me To Lifeを聴いたときには衝撃が走ったもの。
 音楽だけしか聴いてなくて曲名もなにもわからず、曲の最後にパーソナリティが早口な英語で紹介した中に「エバなんとか」という音だけが聞き取れて、翌日その2文字だけを頼りにCD買いに行ったのは良い思い出。
 確か発表直後はそれ程話題じゃなかったんだよね。コアなマニアの間では評判になってたけども。
 それが映画の主題歌に使われてて、その映画が日本で公開されてからどかんと急上昇した感じ。それに合わせて日本盤も再リリースしたんだっけ。
 おかげで市場にだぶついて、今じゃそのデビューアルバムのFallenはブックオフで500円で買えます。

 んで冒頭のIn The Shadows。
 これ、公式サイトのディスコグラフィにもWikiにも載ってないし、ファンサイトの非公式リストにも載ってない。
 存在自体が謎なアルバムなのです。
 いや、CDとしての形を見たわけでもないから、存在するかどうかも不明。
 どうやって手に入れたかというと・・・まあぶっちゃけダウンロードですわ。
 でも体裁は凝ってるんだよね。
 曲全部に本物っぽいアルバムアートワークが入ってたり、ボーナストラックまで付いてる。
 恐らくどこかのファンがメジャーデビュー以前の音源やシングルのカップリング曲を寄せ集めて、アルバムっぽい体裁を整えたものなんじゃないかな。
 インディーズで出したOriginに収録されてる曲もいくつか入ってるしね。
 まあ、こういう過去の音源はファンサイトからダウンロードして、海賊版業者から高値で買わないでくれと本人たちは言ってるから違法性は低いんだろうけど。
 しかし新譜のように見せかけるのはいかがなものかと。

 でもこのFallen以前の曲を聴いてて、自分が好きだったEvanescenceはこの頃の音だったんだなと再確認したり。
 エイミの歌はそれで一つの特徴ではあるけれど、自分はやっぱり音楽を聴く人間なので、ベンの音にEvanescenceが普通のメタルバンドではないものを見ていたんだよね。
 この偽アルバムは音のバランスが悪かったり、酷いのは割れてたりするのでちょっと不満。
 本家の方でこういう古い音源をリマスタリングして出してくれないかなぁ。
 ・・・ケンカ別れした元彼の曲なんか出したくはないだろうけどもさ。

 最近、亀田製菓のハッピーターンにはまってます。

 これって小さい頃からあるけど、昔は言うほど美味しくはなかったような気がするんですけど。
 甘じょっぱくてそれなりには美味しかったけど、甘味が少しくどくて、香料っぽい匂いがあって、そのくせ平坦な味だと思ってた。
 最初は良いのだけど食べてるうちにすぐ飽きるような感じ。
 親やおばあちゃんがよく買い置きしてたけど、自分からは進んで買おうとは思わないような。

 ところが、スーパーで特売やっててつい懐かしさで買ってみたところ、予想以上に美味しくて驚いた。
 上記のようなネガティブなイメージが全くない。
 それどころかついクセになる味で、やめられないとまらない。スーパーで大人買いしとかな。
 亀田製菓のサイトによると去年にリニューアルしたらしい。
 おいしさの秘密はハッピーパウダーですか。
 ・・・なんかあやしいクスリみたいな名前ですな。まさにその通りだけども。

 普通は懐かしい味ってのはノスタルジーを味わう物で、味覚とともにそれをよく食べてた当時が思い出されるものだけど、この新製法ハッピーターンはそのノスタルジーを喚起させないほどに味のレベルが乖離してました。
 んー・・・。
 思い出の鍵が一つ無くなったようで、なんとなく寂しい気もする。
 まあでも美味しいからいっか。

 こんなものを作ってみました。

http://www.geocities.jp/notmikis/osusume/

 まあ、何かの参考になれば幸いです。

 これの内容についてはどうでもいいとして、何を悩んだかというと、これをアップするサーバをどうしようかなと。
 プロバイダのスペースには上げたくないのね。
 何故なら、隙あらば退会したいから。
 となると、プロバイダを変わってもずっと使えるURLがいいなということで、レンタルスペースを探すことに。
 ずっと永久的にURLを固定したいならドメインネーム取っちゃえばいいんだけど、そこまで根を張るつもりもないので無料のスペースで。
 最初にいいなと思ったのがFC2
 広告がFC2の一行だけなのに、1GBも使えるのでなんと太っ腹。
 ・・・と思ったんだけど、ここは制約が多すぎて、ZIPファイルどころかMP3や動画ファイルが一切アップできない。
 しかも画像も1枚500k以上は削除の対象で、80%以上が画像ファイルだとこれまた削除だそうな。
 ファイル倉庫にされたくないってことらしいのだけど、HTMLだけでどうやったら1GB埋まるんだ?
 てゆかZIPで固めた作品集を上げられず、音楽や映像作品の発表の場でもなく、デジカメで撮った写真のアルバム集でもないとすると、何のために使う場所なんだ?
 HTMLがメインになるということは文字情報主体の情報発信サイトってことになるんだろうけど、日記はここみたいなブログでいいし、もっと学術的なのならWikiで作った方がいい。
 いっそのこと圧縮したファイルをbase64でエンコードして、HTML化して置いとくってのもありか?
 拡張子を変えた偽装ファイルだと利用規約違反になるけど、これなら内容が文字の羅列なだけで、正しくHTMLファイルだから。
 一枚500kまでっていう制限があるけど、RARで分割圧縮すればいい。・・・メガ単位のファイルだと枚数考えるだけで気が遠くなる作業だけど。

 とりあえず現状で取得が楽で制限の少ないものということで、Geocitiesに取ってみた。
 容量が50Mしかないくせに広告バナーが大きくて目障りだけど、IDはYahooと同一だし、妙な制限もないので気が楽。
 てゆか10年前もGeocitiesにページ持ってたよなぁ。
 ツール類のラインナップとか見覚えのあるものがあって、ちょっと懐かしい気分に浸ったりして。

 昨日のエントリを読み返してみたら、なんだかまとまりのない文章になってますな。
 睡眠不足ももう限界だったらしい。

 音が気になる原因は、圧縮音源ってのもあるんだよね。
 CDから自分でこだわって取り込んでるiTunesのライブラリはまだいいんだけど、ニコニコ動画などのストリーミングは容量節約のためにビットレートを低くしてあって、それが音質にダイレクトに影響する。
 まあ、あまり質のよろしくないスピーカやイヤホンでは圧縮で歪んだ部分を再現できないので気になりにくいのだけど、残念なことにPCに繋いでるスピーカーは原音を忠実に再生することが絶対条件であるモニタスピーカであるし、イヤホンも前回書いたようにちょっと良いものであるので、どうしても気になってしまう。
 しかもMP3はそういう劣化する高音域が低減するので誤魔化されるはずなのに、ウチではXmodが律儀にそこを強調補正してくれるし。
 特にニコニコ動画ってのは他の作品からソースを二次使用で作ってる事が多くて、「圧縮の圧縮」つまり「コピーのコピー」のような劣化コピー状態で音質がへろへろになってるの。
 めっちゃ流行ってるけどYouTubeが元ネタになってるCaramelldansenシリーズなんて酷いもんで、高音域どころか全体がしゅるしゅるでイヤホンがおかしくなったのかと思いましたよ。
 んでイヤホン抜いてみたけどやっぱりスピーカーも同じ。
 こりゃPCの環境がおかしいか、下手したらコンデンサとかがいかれて手に負えない状況になってるのか?と、ニコニコを止めてiTunesの方で適当な曲を再生してみたら普通に鳴るし。
 心臓に悪いねこりゃ。

 よく「iTunesの音が悪い」と言う人がいるけど、そんなことはありません。
 ええ、iTunesのライブラリをfoobar2000で聴いて比較してみたけど、サウンドボードやイヤホンなどの再生装置が同じなので、全く同じ音質で聞こえます。
 まあ悪いって思う人がいるのもわかるんだよね。
 iTunesのエンジンは言うまでもなくQuickTimeなんだけど、これのコンフィグがいじると音を悪くするだけの設定項目ばかりなんですよ困ったことに。
 例えば「セーフモード(waveOut のみ)」とあるのは、単純に「DirectSoundを使わない」ってことなんだけど、そういった説明がないから「セーフ?安全ってことならチェックした方がいいかな?」と思ってしまう人が多いだろうに。
 これはDirectSoundが問題ある環境の人の為の設定で、普通は問題ないのでチェック入れる必要は無し。
 DirectSoundを使わないとQuickTimeはDS以前のなんとかって言うドライバを使って音を出すんだけど、そっちはとんでもなく音が悪くて、これがiTunesの音が悪いと勘違いする原因の一つ。
 遅延の設定は、遅延なんてない方がいいと思うだろうけどこれはつまりバッファ量のことで、低すぎるとバッファが足りなくて出力が安定せず、ノイズだらけになったり再生がガタガタになったりする。
 またサウンド出力のレートやサイズも設定できるんだけど、これはサウンドボードのスペックに合わせないといけない。
 もし対応してないスペックで出してしまうとドライバで再変換するので劣化するし、低すぎたらもちろん音質は悪い。
 PCにあまり詳しくない人は、自分のサウンドボードがどんなスペックかなんて知らない人も多いから。
 私が使ってるXmodなんてマニュアルにも仕様書にも書いてなくて、ASIO4ALLで認識された時にやっとスペックを知ったくらいですよ。

 AかBかをユーザに選ばせる設定ならわかるけど、こんな風に最適値が決まっててそこから外れると悪くなるだけのような設定は、自動で判別して一般ユーザには触れないようにすればいいと思うんだけどな。
 まあほんとに初心者なユーザはデフォルトのまま使うだろうから、デフォルト値はそれなりに問題ない設定なんだろう。ウチのはかなり昔から入ってるのでどんな値だったか忘れたけど。
 問題は半端なマニア気取りで、意味もわからずにいじってしまう人か。

 PCの椅子をソファーにして、毛布をかぶってPCを操作しています。
 これで寝落ち体制が整いました。操作しながら寝てしまっても風邪ひきません。
 ・・・てゆか部屋にいる間はずっとこのPC環境で作業してて、ここ数日ベッドで寝た覚えがありません。
 はっきり言って疲れが取れませんな。
 何をそこまで追い込んで作業してるかというと・・・何してるんだろう?
 作業自体はそう大したことないのだけど、数本の作業が同時進行してて、パラレルで作業してるから全然進まない。
 例えばエディタでコードを組みながら、ネット上でリファレンスやサンプルを探す。
 その間BGMでiTunesやニコニコ動画を垂れ流してるんだけど、曲に何かインスパイアされて音ネタを思いついてしまったらREASON立ち上げてしまったり。
 しかも裏ではずっとPCが何かしらエンコードしてたりしてるんだけど、PCに並列処理させて同時進行させるには、人間自身が並列管理しなければならないわけで。ていうかとにかく動作が重くて窓を切り替えるだけでも一苦労。

 とまあ本題とは関係ない前振りで始めるのはいつものこと。
 そういった作業中に、酷いときには処理が数十秒固まってしまうことがあるのだけど、そんな時はぼけーっと流れてる曲に聞き入るしかないんだよね。
 そこで気になったのが、PCから出てくる音質について。
 この愛用してるXmodのイヤホンジャックからの音にかなりホワイトノイズが混じってるんですわ。
 気になるならないの問題ではなく、全体的にノイズの膜が張ってるような感じ。
 ライン出力でのスピーカーからの音にはホワイトノイズは全くないので、イヤホン出力がまずいんだろうか。
 でも深夜にスピーカーから爆音を出すわけにはいかんので、どうしてもイヤホンを使わないといかんのよね。
 それに、音楽生活がiPod中心になってからというもの、より良い音を求めてイヤホンスパイラルに陥ったせいで、目の前にイヤホンがたくさん転がってます。ええ、二桁あると数えたくありません。
 んでイヤホンに限らず音響機器っていうのは、エージングという言わば慣らし運転をしないと本来の性能が出ないのね。
 こう手当たり次第に買ってると、中には期待はずれに思ってあまり使わないのもあるわけで。てゆかほとんどがそうなわけで。こんだけあっても耳は一組しかないから一度に一つしか使えないからね。
 買ってから数回しか使ってないものは、まだエージングが済んでなくて本来のポテンシャルを引き出せてないものもあるだろう。
 というわけで、普段使ってないイヤホンをエージングも兼ねて垂れ流してみる。
 すると、ちょっと良いお値段だったのに音場が暴れてどうしようもなかったイヤホンが、エージングによって落ち着いてきて、なかなか好みの音になってきたのが嬉しい収穫。
 ・・・っていう話じゃなかった。Xmodのイヤホン出力の話。
 イヤホンを使ってると音の細かい部分までも気になるわけですよ。ちょっと良いイヤホン使ってるわけだから尚更ね。
 気がついたのだけど、このホワイトノイズってXmodが発生源らしく、PC側の音量を変えてもノイズのレベルは一定のまま。
 ならばPCからの方を大きくして、イヤホンの手前でボリュームを絞ってやれば、相対的にノイズを下げることが出来る。
 ボリューム付きの延長コード持ってたはずだよね・・・と試してみたら、ビンゴ。ノイズはわからないほどに小さくなりました。

 これって、つまりインピーダンスマッチングが上手くいってないってことだよね?
 さすが海外製品。日本の貧弱なイヤホン市場なんて考えてないのですね。
 んー・・・Xmodからの出力インピが高いってことは、高インピのイヤホンを使えば音質向上が望めるけど、そういうのはプロ用とかの高級機。つまり高インピ高音質高お値段。
 ノイズ感度を下げたいだけなら、抵抗入り延長コードを買えばいい。ダイソーで見たかな。
 ただその場合はせっかくの高インピが無駄になる。
 ままなりませんなぁ・・・。

 ニコニコ動画で初音ミクや鏡音リンの動画を探す毎日なのです。
 別に「ミクちゃん萌え〜」とか言ってるわけではなくて、この曲を聴いてボーカロイドの可能性というものに素直に感心してしまったから。
鏡音リンと初音ミクが『恋のバカンス』を歌いました
 所々に引っかかる部分を感じなければ、人間が歌ってると信じてしまいそうな表現力ですよ。

 もう一つ、また別の方面からの表現という意味でこれ。
【鏡音リン】HEART BREAKER【オリジナル曲】(Ver.1.5)
 オリジナルなんだけども、完全にELPのパロディですな。
 これ聴いたあと、ついiTunesを立ち上げてタルカスと頭脳改革を連続で聴いてしまったり。
 曲だけ聴いたらプログレというマイナーなジャンルでの作者のオナニー作品でしかないのだけど、鏡音リンのキャラクターという仮面を被せて別方面からの評価を得ようという試みが面白い。
 曲の密度が高くて、もともとインスト作品でボーカルの入る位置が無かった曲に、無理矢理メロディラインを歌わせて乗っけただけな感じなのが残念。
 最初からボーカル曲として作った作品を聴いてみたいところ。

 で、こんな芸当ができるのなら、自分もやってみたいと思うわけで。
 ・・・初音ミクブームってこうやって出来てるんだろうなぁ。
 歌声や外見に惹かれて入った人とかも、今までのアイドルやアニメなどの映像作品はただ受け身でしかなかったものが、初音ミクでは自分の好きなように歌わせられる。

 まあ、それが切っ掛けでDTMの世界に入ってきた人の作品はやっぱりそれなりのクオリティでしかないのだけど、以前からDTMをやっていたりしてる人の中にはプロ級の作品を作る人もいる。
 それくらいのものが出来るなら、プロとしてやっていけよって大抵の人は考えるだろうね。
 音楽の世界ってのは、他の芸術のジャンルに比べて商業との結びつきが強い分だけいびつなんですよ。
 プロになるためにはプロレベルのものが作れるだけではダメ。その人しか持っていない個性が必要。
 プロでいるためにはプロレベルのものが量産出来ないとダメ。自己満足ではなく、クライアントやファンが満足することが優先。
 いくらでも時間をかけて良いならクオリティの高い作品なんて誰にでも作れるさ。でもプロに要求される能力はそんなことじゃない。
 恐らく、好きな音楽を好きな様に作って、ニコニコ動画にでも投稿するのが一番楽しいと思う。
 そこで初音ミクブームが生きてくるわけです。
 今までもアマチュアのための音楽投稿サイトってのはいくつもあったけど、お世辞にも成功したとは言えない。
 余程の音楽マニアでもなければ、貴重な時間を費やして箸にも棒にもかからないアマチュアの音楽を聴き、更にレビューを付けようとは思わないもの。
 でも初音ミクが歌ってさえいれば、ブームだからとりあえずは聴いてくれる。
 しかもコメントを付けるのだってチャット感覚だから忌憚のない評価が付いてくるし。
 音楽投稿サイトが目指していた役割を、方向性の違う初音ミクとニコニコ動画が担っているっていうのは面白い現象ですよ。
 ただ、当面の問題はいつまでブームが続くかってことですな。

 VOCALOID2シリーズの中では、クリプトンフューチャーの萌えシリーズよりも、PowerFX社のBIG-ALの方に魅力を感じる自分って正常だよね?
 だってこの声があれば、ゴリゴリなロックやムキムキなロックやブリブリなロックが出来るんですよ?
 ・・・やべぇ、ロックしか思いつかねぇ。
 これとZERO-G社のPrimaがあれば、自分好みの音楽の8割以上が表現できるってのは、趣味が偏り過ぎですかね。

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