Miki's mental world Blog edition

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2007年11月

 iPodの新しいゲーム、「Phase」がリリースされました。
 先月に出た新世代iPodだけでなく、自分の持ってる第5世代にも対応してくれたのが嬉しい限り。
 どこぞの国産メーカーみたいに型落ちになったからっていきなり切り捨てたりしないAppleが大好き。

 んで、今回のゲームは、待ちに待った音ゲーなわけです。
 以前にも音楽と融合したゲームって触れ込みで「musika」ってのが出たけど、これは出てきた文字がその時にかかってる曲名に含まれるかどうかってのをYes/Noで当てるだけでゲーム性は著しく低く、どちらかというとiPod用のビジュアライザって感じだった。
 それはそれで価値はあるのかもだけど、ただそれだけの為に余計に電池を食うのは実用的ではないし。
 でも今回のPhaseは、いわゆるビーマニタイプのリズムに合わせてボタンを叩いていくもの。
 これのすごいところは、iTunesに登録してあるどんな曲でもゲームに使えるという点。
 今までのゲームはiPodでスタンドアロンで動作していたのだけど、今回のPhaseで既存曲のリズム解析をiPodで行うのは処理能力の問題で非現実的なので、一度専用のプレイリストに登録されたものをPCのiTunes側で予め解析する。
 つまり、iTunesのバージョンアップでPhaseのための機能がわざわざ追加されたってことなんだよね。
 以前にも書いたと思うけど、使わない機能が存在するってのは気持ち悪いので、早速Phaseを購入。

 まあ、ゲーム用には作られていないiPodの入力デバイスはちょっともどかしいけども、それを補うかのように判定タイミングは激甘なので、それなりに楽しめる。
 ただリズムは解析していても、曲の構造までは認識していないようで、微妙に展開とずれたマーク配置は気になるところ。
 しかし何よりも、自分の好きな曲のリズムに乗って楽しめるってのは、今までのどんな音ゲーでも味わえなかった面白さだよ。
 自分のように音楽の趣味が一般的日本人からずれてるような人間は、自分の好きな音楽で音ゲーが楽しめるなんて考えられなかったもの。
 たまに自分でも知ってる曲が使われたりしていても、それは本当に希なケースだったり、自分の直球ストライクな趣味ではなかったりしたんだけど、Phaseではどんな曲でも使えるため、本当に自分の好きな曲だけを集めて楽しめる。

 とりあえず、ギターヒーロー3に入る予定曲のiTunesに登録してある分だけでも放り込んでみた。
 すげー楽しい!
 メイデンのThe Number Of The Beastなんて、最初のナレーションにまでリズムを認識されて、セリフに合わせてマークが出てくるのは笑った。
 まあギター演奏的なものとは全然違うけど、これで満足しちゃってギターヒーロー3は買わなくてもいいかなーとか思ったり思わなかったり。

 久しぶりに音楽で泣けた。
 泣けたなんて軽いもんじゃなくて、もう号泣。

ニコニコ動画で
PC-6601が歌うタイニーゼビウス

 PC-6601は、おそらく日本初のホビーユースPCである元祖パピコンことPC-6001の後継機PC-6001mk2の更に発展型で、PC-6001mk2にしゃべる機能があったけど、それを更に音階付けて歌わせられるのが目玉の機能だった。
 そう。今話題になってる初音ミクの20年も前にコンピュータは歌ってたんですよ。
 その歌声をサンプリングしてゼビウスのBGMとリミックスして、パソコンサンデーなど当時のPC事情を彷彿とさせる映像を合わせたのがこの動画。
 当時奇跡の移植だと言われたタイニーゼビウスは、P6シリーズにとって伝説なんだよね。
 ドットが荒く4色しか表現できずRAMも少ないPC-6001には、美しいグラフィックと神秘的なストーリーで話題になったゼビウスなんてどうやったって移植不可能。
 それを見事に雰囲気だけ再現してみせたタイニーゼビウスは、当時は驚愕だったのです。
 この動画はタイトルが「PC-6601が歌うタイニーゼビウス」となってるけど、正確には「タイニーゼビウスmk2」だよね。
 元祖のPC-6001用タイニーゼビウスはBGMが再現されておらず、ずっとブーという音だけだったはず。BGMも再現されたのはPC-6001mk2以降用のタイニーゼビウスmk2からだったかと。

 ウチも小さい頃、父親が気まぐれでPC-6601買ってきたのね。
 元々新しもの好きな人で、面白そうな電子機械を見つけてはとりあえず買って試さなくては気が済まなくて、PC-6601もコンピュータなのだから仕事に使えるかもと思っていたらしい。
 まあ、もちろん仕事用で使えるわけもなく、それは早々に私のオモチャとなりました。
 多分この曲のすごさを完全に理解して完璧に共感できるのは、当時PC-6601を所有していた人間だけのはず。
 PC-6001からmk2までは大ヒットモデルで使ってた人は多いだろうけど、さらにその後のPC-6601になると、ほぼマイナーチェンジ程度なのでここまで付いてきた人は少ない。
 ソフトは上位互換でPC-6001からの資産が全て動いたけど、逆にPC-6601でしか動かない専用ソフトってのもほとんど無いので買い換える必要も無かったし、どうせ買い換えるならもっと上位のPC-8801シリーズにするだろってランク。
 本当にPC-6601を使えたのは日本中でせいぜい数千人程度だと思う。
 なのにこんなに反響が大きいのは、この曲の本質的な部分が良く、また当時を彷彿とさせるレトロな曲調だからなんだろうなぁ。

 昭和時代の温かい雰囲気と、自分が当時心底入れ込んでいたPC-6601の歌声とで、当時の子供の頃の思い出が滝のように襲ってきて、何故か涙が止まらなくなってました。
 このPC-6601を突然買ってきた父はもういない。
 試行錯誤してくだらないことを歌わせては喜んでいた子供時代から、今のユビキタスな時代まで、ずいぶん遠くまで来てしまったんだなぁ。
 てゆか未だにコンピュータでくだらないものを作っては喜んでるって点では変わってないのかもしれないけど。

 やばいゲームが出ることを初めて知った・・・。
 海外では超有名らしい「ギターヒーロー3」。
 つまりシリーズ物で、やっと3が日本で出るということらしい。

 名前からわかるとおりギターを題材にした音ゲーなんだけど、音ゲーの肝である収録楽曲がヤバすぎ。
 発売元のアクティビジョンのサイトにはまだ公式ページが出来てないんだけど、こことかここにリストの一部が載ってる。
 ・・・いやもうびっくりですわ。
 壊滅的にセンスが悪いコナミは言うに及ばず、少なくとも日本のメーカーでは絶対に出てこないアーティストばかり。
 でも歴史的な名曲から日本ではあまり知られてないけど世界的には有名な曲まで手当たり次第に集めました・・・っていうよりは、ギターフリークにアンケート取ったら上位に来るであろうアーティストがほとんど。
 メイデンやメタリカっていう大御所だけでも驚きなのに、ディスターブドやホワイトゾンビ(現ロブゾンビ)やラクーナコイルなんてのまで出てくるなんて、もうおしっこちびりそう・・・。
 でもミューズのKnights Of Cydoniaなんてギターがメインの曲じゃないのにいいのか?
 一般ウケを狙って中途半端にダサいコナミとは、センスが全然違いますわ。
 こないだギタフリの最新バージョンにアークエネミーが入ってるのを見て驚いたのだけど、こっちを見ちゃったらもう霞んでしまいました。

 この半分以上の曲がiPodに入ってて愛聴してる自分としては、これは絶対に買わないとあきまへんなぁ。
 ただ、専用ギター型コントローラ同梱なので1万円越えてます。
 まあ無線でプレイも快適なコントローラらしいので、ちょっとくらい高くなっても何とかしようとは思うのだけど、このゲームは現行ハードのほぼ全てでリリースされるらしいということ。
 PS2、PS3、Wii、XBOX360等はもちろんリリースされる予定で、全てに専用コントローラが付くとか。
 しかもDS版も発売予定があって、なんとそれにも専用コントローラが付くらしいという噂。
 問題はどれを買おうかって所なんだよね。
 普通に考えたらこの中で持ってるのはPS2だけなので普通にPS2版を買えばいいんだけど、画面の綺麗さとか読み込みの快適さ等を考えたら、いっそのことWiiやXBOX360をハードごと買っちゃった方がいいのかなーとか。
 イマドキのゲームも出来るし。
 DS版は・・・ネタだよね?

 しつこいようですがUA-100。
 ドライバをASIO4ALLに変えたりバッファをどんだけ取っても不定期間隔で音切れが発生していて、別にどうしてもUA-100でモニタリングしなければならないってわけでもないのにイライラとストレスだけが溜る。
 OSやiTunes等、日常的に消費される音を全部Xmodに任せて、音楽制作環境の音だけがUA-100から出てくるってのは感覚的に非常に良いんだけども、この音切れが気にしなければいい程度とはいえ存在すること自体がストレスになり、ならばと出力をXmodにするとASIOとDSが同居するわけにいかないという問題でまたストレスになるのね。
 いっそのことProToolsにしてしまおうかとカタログまで取り寄せたんだけど、ふとあることを試したら音切れが完璧に解消されてしまいました。
 それはUSBポートの変更。
 今まではPCの背面USBポートに直で刺していたのだけど、それを直ではなく昔500円のバルクで買ったセルフパワーのUSBハブに差し替えたら、全く音が飛ばなくなったし。
 てゆか、USB機器の不具合にはUSB差し込み口を変えてみるってのは基本なわけだけど、UA-100はPC直接ではなくハブに繋いでの動作は保証されていません。
 あれかなぁ。
 ウチのPCは、5つのUSBポートがハブ2つ含めて全部埋まるくらいやたら外付け機器が充実してるので、お互い干渉しやすい環境になってるのか。
 それともただ単にPCの電気容量が足りなくなってるからセルフパワーのハブで補ってOKになったとか。
 何にせよクソ高いProToolsを買わなくて済んだから良しとしよう。

 とは言っても、サウンドボードは近い将来に買い換えないといけないんだよね。
 16bit/44.1KHzなんてスペックは、CDが再現できる最高の数値ってことで、つまり20年以上前のスペック。
 今じゃマザーボードに標準搭載のオンボードサウンドでさえ遥かに高い数値を出せる世の中。
 それ以前に肝心な問題として、UA-100はVistaに対応してないし。
 まあ、今まではっていうかUA-100をジャンクで買う前は、全てがPC内部で完結して外部ソースを全く使わない、本当の意味で完全なDesktop Musicで済ませていたので、またその環境に復帰すれば良いだけなんだけども。
 人間ってのは、一度快適な環境を経験してしまったら、もう昔に戻る気にはなれませんな。

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